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ロシアの大手通販OZONで日本製品が売れる!日本にいながらロシアに販路を広げるチャンス
ロシアの大手通販OZONで日本製品が売れる!日本にいながらロシアに販路を広げるチャンス
Sputnik 日本
ロシア最大手のオンラインショッピング・プラットフォームのひとつ「OZON」は、越境ECサービス「OZON... 2021年10月18日, Sputnik 日本
2021-10-18T20:18+0900
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ロシア人は通販が大好きロシアのマーケット・プレイス、いわゆる個人を対象としたショッピングモール型ネット通販のサイトは多岐にわたる。日本で言うところの楽天市場やAmazonのようなもので、あらゆる種類の商品が買える。OZON以外にも、ひとりの育休中の女性が始めて巨大ビジネスに成長した「Wildberries」、大手ポータルYandexが出資する「Yandex Market」などがしのぎを削っている。海外発のマーケット・プレイスでは中国の「Aliexpress」も根強い人気がある。ロシア人は、買いたいものによって複数のマーケット・プレイスを比較検討し、賢く使いこなしている。手軽さや利用頻度から言って、これらの通販は日本のそれよりも日常生活に溶け込んでいると感じる。ロシアの人口1億4620万人に対し、OZON広報部によると、1か月の平均利用数は8000万アカウントにものぼる。OZONでは、食品や家具、車のパーツ、ペットグッズといったカテゴリの販売が特に伸びている。配達においても、生鮮食品や日用品を、注文から1時間以内に届けるエクスプレス・サービスを取り入れるなど、利便性を追求してきた。無料で出店、製品は日本から直送日本からの直販は「OZON GLOBAL」で取り扱いされる。出店そのものは無料で、製品が売れると、所定の手数料が引かれた金額が日本の口座に振り込まれる。製品は、出店者が日本から購入者の自宅に直接届ける。どの配送業者を使ってもよいが、特に当てがない場合は、OZONが複数の業者を紹介する。海外の、しかもロシアの通販サイトとなると言語の壁が高そうだが、日本人と、日本語に堪能なロシア人スタッフが働く新部署の設立により、出店に関する質問や販売戦略に関する相談を日本語でできるようになった。今のところ、製品名や製品説明のプラットフォームは英語で記入しなければならないが、使い方の説明は日本語で受けられる。また、将来的にはプラットフォーム自体を日本語対応する計画もあり、徐々に出店者にとってのハードルを下げていく予定だ。万一の製品トラブルや返品の際の連絡は、オンラインプラットフォーム上で、原則購入者と出店者との間で行う。購入者とのコミュニケーションは基本的に英語だが、OZONが仲介し日本語でサポートする。また、不良品が届いた場合に購入者が日本に送り返さなくてもよい仕組みを構築したり、返金を現金でなくポイントでスムーズに行うなど、双方の利便性向上のための新サービスを近日中にリリースする。日本でしか買えないものをOZONでOZON GLOBALの日本のページをのぞいてみると、お茶、コスメ、フィギュア、釣り具、PC周辺機器など、すでに色々なものが売られている。日本からの出店を促進する新部署の責任者、マイヤ・マレンコさんによると、韓国企業などに比べると日本からの出店数はまだまだ少ないが、反応は上々だそうだ。今後は、これまでなら日本でしか買えなかったような、オリジナリティのあるもの、ロシアに正規代理店がないブランドの雑貨や食品などを中心に増やし、さらに品ぞろえを充実していく考えだ。マレンコさん「ロシア市場で日本からの製品に需要があることを確信しています。ロシア人は日本に強い興味があり、親日家です。日本に憧れている人は多いものの、日本製品を購入できる場所も情報も、非常に限られているのが現状です。OZON GLOBALの取り組みを機会に、日本企業にロシア市場でのビジネスを構築してもらい、それによって、まだまだロシアで知られていない高品質な日本の商品、日本の文化を紹介していきたいと思います。」コロナ禍で対面形式の商談会がキャンセルになるなど、日本からロシアを訪問する機会が減っている中、初期費用なしでロシア市場を新規開拓できるOZON GLOBALは、日本のメーカーにとっても新しいビジネスチャンスとなるだろう。日本人スタッフのひとりは「OZONで売っていることで、あまり知られていないけれど実は便利なものや、小さなブランドがロシアに広まるきっかけになれば素敵だなと思うし、そういうお手伝いができれば嬉しい」と話している。
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ロシアの大手通販OZONで日本製品が売れる!日本にいながらロシアに販路を広げるチャンス
2021年10月18日, 20:18 (更新: 2021年10月19日, 18:42) ロシア最大手のオンラインショッピング・プラットフォームのひとつ「OZON」は、越境ECサービス「OZON GLOBAL」の枠内で日本製品の販売に力を入れ始め、日本企業の出店を日本語でサポートする専門部署を立ち上げた。これによりロシアの消費者は、これまでロシアになかった製品を、日本から直接購入することができるようになる。また、ロシアに販路を持たない日本企業にとっても、ロシアに自社製品を紹介する新しいチャンスとなる。
ロシアのマーケット・プレイス、いわゆる個人を対象としたショッピングモール型ネット通販のサイトは多岐にわたる。日本で言うところの楽天市場や
Amazonのようなもので、あらゆる種類の商品が買える。
OZON以外にも、ひとりの育休中の女性が始めて巨大ビジネスに成長した「Wildberries」、大手ポータルYandexが出資する「Yandex Market」などがしのぎを削っている。海外発のマーケット・プレイスでは中国の「Aliexpress」も根強い人気がある。ロシア人は、買いたいものによって複数のマーケット・プレイスを比較検討し、賢く使いこなしている。手軽さや利用頻度から言って、これらの通販は日本のそれよりも日常生活に溶け込んでいると感じる。
ロシアの人口1億4620万人に対し、OZON広報部によると、1か月の平均利用数は8000万アカウントにものぼる。OZONでは、食品や家具、車のパーツ、ペットグッズといったカテゴリの販売が特に伸びている。配達においても、生鮮食品や日用品を、注文から1時間以内に届けるエクスプレス・サービスを取り入れるなど、利便性を追求してきた。
日本からの直販は「OZON GLOBAL」で取り扱いされる。出店そのものは無料で、製品が売れると、所定の手数料が引かれた金額が日本の口座に振り込まれる。製品は、出店者が日本から購入者の自宅に直接届ける。どの配送業者を使ってもよいが、特に当てがない場合は、OZONが複数の業者を紹介する。
海外の、しかもロシアの通販サイトとなると言語の壁が高そうだが、日本人と、日本語に堪能なロシア人スタッフが働く新部署の設立により、出店に関する質問や販売戦略に関する相談を日本語でできるようになった。今のところ、製品名や製品説明のプラットフォームは英語で記入しなければならないが、使い方の説明は日本語で受けられる。また、将来的にはプラットフォーム自体を日本語対応する計画もあり、徐々に出店者にとってのハードルを下げていく予定だ。
万一の製品トラブルや返品の際の連絡は、オンラインプラットフォーム上で、原則購入者と出店者との間で行う。購入者とのコミュニケーションは基本的に英語だが、OZONが仲介し日本語でサポートする。また、不良品が届いた場合に購入者が日本に送り返さなくてもよい仕組みを構築したり、返金を現金でなくポイントでスムーズに行うなど、双方の利便性向上のための新サービスを近日中にリリースする。
OZON GLOBALの日本のページをのぞいてみると、お茶、コスメ、フィギュア、釣り具、PC周辺機器など、すでに色々なものが売られている。日本からの出店を促進する新部署の責任者、マイヤ・マレンコさんによると、韓国企業などに比べると日本からの出店数はまだまだ少ないが、反応は上々だそうだ。今後は、これまでなら日本でしか買えなかったような、オリジナリティのあるもの、ロシアに正規代理店がないブランドの雑貨や食品などを中心に増やし、さらに品ぞろえを充実していく考えだ。
マレンコさん「ロシア市場で日本からの製品に需要があることを確信しています。ロシア人は日本に強い興味があり、親日家です。日本に憧れている人は多いものの、日本製品を購入できる場所も情報も、非常に限られているのが現状です。OZON GLOBALの取り組みを機会に、日本企業にロシア市場でのビジネスを構築してもらい、それによって、まだまだロシアで知られていない高品質な日本の商品、日本の文化を紹介していきたいと思います。」
コロナ禍で対面形式の商談会がキャンセルになるなど、日本からロシアを訪問する機会が減っている中、初期費用なしでロシア市場を新規開拓できるOZON GLOBALは、日本のメーカーにとっても新しいビジネスチャンスとなるだろう。日本人スタッフのひとりは「OZONで売っていることで、あまり知られていないけれど実は便利なものや、小さなブランドがロシアに広まるきっかけになれば素敵だなと思うし、そういうお手伝いができれば嬉しい」と話している。