パンデミック、世界が「決意した」とき終息する=WHO事務局長
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世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの終息について発言し、世界にはこのウイルスに打ち勝つために必要なすべての手段があるとして、人類が「決意すれば」終息させることができるとの見方を明らかにした。
アダノム氏は、世界保健サミットで演説した中で、次のように述べた。
パンデミックは世界がそれを決意したとき終息する。すべては我々にかかっている。わたしたちは、効果的な公衆衛生、医療など、必要なすべての手段を持っているが、世界はこれらの手段をうまく利用していない。毎日およそ5万人が死亡しており、パンデミックの終息まではまだ遠い。しかもこの死亡者数は確認されている数だけで、実際にはさらに多い。
演説の様子を映した動画はWHOのツイッターで公開されている。
"We have set a target to vaccinate 40% of the population of every country by the end of this year. That target is reachable, but only if the countries and companies that control supply match their statements with actions"-@DrTedros #VaccinEquity pic.twitter.com/t7MmoDjQ3j
— World Health Organization (WHO) (@WHO) October 24, 2021
アダノム氏は、2021年末までに世界各国の市民の少なくとも40%にワクチン接種を行うという目標は「達成可能」であるが、そのためには国家や企業が自らの発言に合致した行動を取る必要があると強調。
またG20(主要20カ国・地域)を含め、目標の数値を達成した国々に対し、コロナワクチンへの公平なアクセスを目的とした国際的な取り組みCOVAXやアフリカのワクチン入手トラスト(AVAT)を優先するよう呼びかけた。
さらにアダノム氏は、G20各国はワクチン分配に関する自国の義務を直ちに遂行すべきであるとも述べている。
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