イタリアでティラミスの生みの親が死去
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イタリアで、ティラミスの生みの親とされるアルド・カンペオル氏が死去した。92歳だった。Il Messaggeroが報じた。
カンペオル氏が暮らし、働いていたイタリア北東部ヴェネト州の知事は「アルド・カンペオル氏の逝去に伴い、トレヴィーゾ(ヴェネト州)はその料理とワインの歴史において新たにもう一つの星を失った。同氏のレストラン経営者としての長い活動と『Alle Beccherie』(カンペオル氏のレストラン、Esquire)は、最高のおもてなし、質、礼儀を基盤とした何十年にもわたるトレヴィーゾのより良き伝統をつくってきた。彼の顔から笑顔が消えることは決してなかった」と哀悼の意を表した。
まさにトレヴィーゾのカンペオル氏のレストランで1960年代にティラミスが初めてつくられたと考えられている。レストラン「Alle Beccherie」のシェフがバニラアイスをつくっているときに、卵と砂糖を混ぜたものにうっかりマスカルポーネを落としてしまったのがきっかけだとされている。その後、レストラン経営者とその妻がこれにサヴォイアルディ(フィンガービスケット)などを加えたという。ティラミスはイタリア語で「私を引き上げて」という意味。
アルド・カンペオル氏は、50年以上にわたってティラミスの特許を申請していなかった。ティラミスのオリジナルレシピは、2010年になってイタリア料理アカデミーで公証によって登録された。
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