「ベラルーシ」移民が国境襲撃に子どもを利用 ポーランド国防省
2021年11月17日, 02:03 (更新: 2021年11月17日, 02:14)
© AFP 2023 / Leonid Shcheglov / BELTA「ベラルーシ」移民が国境襲撃に子どもを利用 ポーランド国防省
© AFP 2023 / Leonid Shcheglov / BELTA
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ポーランド国防省は、ベラルーシ側の国境にいる移民が国境突破の襲撃を図る際に子どもを利用していると発表した。ポーランドの国境警備隊はこれまで、ベラルーシとの国境線で勤務する女性職員が投石により負傷したことを明らかにしていた。
ポーランド国防省は、移民の子どもが自分の顔を覆い隠しながら、国境を越えてポーランド側へ何かを投げ入れている動画をツィッターで公開した。
Migranci wykorzystują do ataków dzieci. #Kuźnica
— Ministerstwo Obrony Narodowej 🇵🇱 (@MON_GOV_PL) November 16, 2021
-#granica @Straz_Graniczna @PolskaPolicja @StZaryn pic.twitter.com/EEmGFDSRIy
これまで、およそ150人から200人の移民の一部が両国の国境地帯を離れ、ベラルーシが休息用に設営したキャンプへ移動を始めたことが明らかにされた。
先週、ベラルーシとポーランドの国境付近には突如として2000人を超す、多勢の移民が集結した。週明けの15日、移民らはベラルーシとポーランドの国境検問所に詰めかけ、翌16日には国境突破を強行しようとし始めた。これに対し、ポーランドの治安維持隊は閃光発音筒、放水、催涙スプレーといった非人道的特殊手段を使用して対抗した。
ポーランド内務省が、国境前の新しい映像を公開。ポーランド国境警備兵は、国境前に集結する難民を放水砲で追い払っている。多くのメディアによると、国境警備兵が目を腐食させる液体を難民に向かって散布している。難民の多くが咳き込み、一部は嘔吐しているという。#スプートニクのビデオ pic.twitter.com/bzt6B2HsMM
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) November 16, 2021
ベラルーシとポーランドの国境地帯における移民危機は、西側諸国との関係悪化を背景に、ベラルーシのルカシェンコ大統領が不法移民の流れに対する管理を弱めると発表した夏に始まり、現在に至っている。11月8日、ベラルーシとポーランドの国境に約3000人の不法移民が押し寄せ、状況は悪化した。
© Sputnik
先にリトアニア、ラトビア、ポーランドはベラルーシとの国境を越えて欧州域内へ不法に入域する事例が急速に増加していることを発表し、ベラルーシ政府が移民危機を故意に引き起こしているとして非難していた。ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領はこの事態を受けてベラルーシとの国境付近に非常事態態勢を発令し、軍と警察を派遣した。
これに対し、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は欧州の制裁により、移民の長期滞在を維持する予算とマンパワーが欠如していることを理由に、欧州を目指す移民をこれ以上引き留めることはしないと表明していた。
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