宇宙編集部では、「宇宙がもたらす想像力と創造性」の発信をモットーに、音楽や映画、アートなど様々なカルチャーと宇宙との交わりを取材・紹介。平野氏の日記のほか、宇宙をモチーフにした楽曲について語る「宇宙名盤」や、宇宙飛行士の訓練にならった運動を紹介する「“宇宙式”トレーニング」など、新しい視点から宇宙を取り上げたコンテンツが並ぶ。平野氏の「平野陽三、宇宙に行く。」は、宇宙出発直前の7日まで連載される期間限定の日記。そこには、日々の訓練の様子や宇宙旅行を前にした不安、そして、ひたむきに宇宙へ情熱を注ぐ前澤氏への思いなど、平野氏の率直な言葉が綴られる。世界中で宇宙への関心が高まる昨今で創刊にあたった経緯について、宇宙編集部は次のように語った。宇宙編集部:「『宇宙』について考えると、かつては想像と創造の源泉ともいえる、あらゆる文化芸術のクリエイションに影響を与える存在でした。しかし、それはある世代までの話。現代を生きる私たちにとって、「宇宙」はテクノロジーの進歩とともにリアリティを持ち、手に届く存在になりつつあります。そして技術が発展し文明が進化する反面、「宇宙」がワクワクやドキドキを生む源泉ではなくなりつつあるのではないでしょうか。しかし、『宇宙』は今だって自由に行き来することは難しく、まだまだわからないことだらけの存在です。ニュースで見聞きした情報から『宇宙』のことをわかった気になってしまうのはもったいない。そんな思いが宇宙編集部の原点にあります。宇宙編集部は現代のリアリティの中で私たちが見聞きし、感じ、考えたこと、疑問に思う『宇宙』をどう楽しむかを実践する編集部です。『宇宙』を今の自分たちらしく自由気ままに楽しもうと思っています。そうすることでもう一度、『宇宙』が新たな未来に向けた創造力に繋がる、そんな第一歩になればと思っています。」創刊にあたり、宇宙編集部は『銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)』や雑誌『BRUTUS』などを手掛ける編集チーム「伊藤総研株式会社」と提携。若い世代の編集者やライター、クリエイターらが中心となってメディアを作り上げる。宇宙編集部は、「宇宙が大好きな人だけでなく、まだ関心のない人、最近が気になっている人にも読んでほしい」と語る。もちろん音楽や映画、食などの文化が好きな人、いつか宇宙を訪れてみたい人、まだ見ぬ世界に興味のある人も大歓迎だという。また、平野氏と前澤氏の日本人初の民間宇宙飛行をはじめ、2021年は宇宙に関するニュースが世界中のメディアで大きく取り上げられた1年になった。そんな中、日本国内でも「宇宙」への関心が高まり、身近に感じられるようになったと宇宙編集部は話す。宇宙編集部:「VRやARの発展とともに、宇宙を仮想体験できる技術が進歩し、身近な生活空間で無重力空間にも似た体験ができるようになってきていること。また『宇宙ベンチャー』というカテゴリーで宇宙のライフスタイルや衛星データを地球の生活に活かす企業などが増えていること。そして13年ぶりにJAXAで宇宙飛行士の求人が開始されるなど、かつては手の届かないところにあった宇宙がリアリティを持ってきていると感じます。」現時点では、実際に宇宙に「手が届く」のはプロの宇宙飛行士や一部の大富豪に限定される。民間人が気軽に宇宙へ行けるようになるのはまだ先の話となるかもしれないが、宇宙編集部は、dearMoonプロジェクト(前澤氏による月周回旅行プロジェクト)のようなチャンスが今後増えていったら嬉しいと語った。宇宙編集部は今後、東京・日本橋で開催される宇宙イベントとの連携や、JAXA日本人宇宙飛行士募集にかかる特集など、宇宙に関するさまざまなイベントやコンテンツとのコラボレーションも予定しているという。