パンデミックの発生により現代社会の世界的な不平等が著しく悪化

© AP Photo / Emilio Morenattiパンデミックの発生により現代社会の世界的な不平等が著しく悪化
パンデミックの発生により現代社会の世界的な不平等が著しく悪化 - Sputnik 日本, 1920, 13.12.2021
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国際経済研究の最新版『世界不平等レポート』の報告者は、現代社会の富める者と貧しき者の格差が、世界的な利潤の増加分が超富裕層の手中にあった20世紀初頭と同じ規模に達していると主張する。ガーディアン紙が報じた。また、エコノミストらは、2年目に入ったパンデミックが既存の世界的不平等をいっそう悪化させたと強調する。
報道によれば、広範な経済学者らがまとめた報告書では、30年にわたる貿易と金融のグローバリゼーションの結果、貧富の格差が著しく広がったという。さらに、報告にもとづけば、富める者と貧しき者の間の幸福レベルでの格差が、収入の格差よりも広がっているという。その原因は昨年の資産価値の一時的高騰にあり、このブームがかつてない億万長者の富の急激な増強をもたらしたとガーディアン紙は報じている。
報告によれば、現在、世界の人口の10%を占める超富裕層が世界の利潤の52%を所有し、一方で最貧困層はわずか8%でしかない。超富裕層は1人あたり平均で年間12万2000ドル(約1380万円)の収入を得ているが、最貧困層の1人あたりの収入は3920ドル(約44万4500円)でしかないと同紙は指摘している。
中国元 - Sputnik 日本, 1920, 27.09.2021
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報道によれば、報告書では、収入の不平等は地域によって異なると強調する。たとえば、中東やアフリカ北部の国々では不平等がもっとも著しいが、欧州では格差はより小さい。また、エコノミストらは、貧富の格差がもっとも広がったのは米国やインド、ロシアだと指摘し、一方、報告書によれば、欧州や中国ではその割合は「比較的穏やか」であったいう。
ガーディアン紙によれば、エコノミストらは、コロナウイルスの危機が超富裕層とその他の階層の間の既存の不平等を深刻に悪化させたと見ている。それでも、エコノミストらは、豊かな国では政府の介入により貧困の大幅な増加を予防したが、貧しい国ではこうした措置は見られなかったと指摘する。
通信社「スプートニク」は以前、豊かな国と貧しい国で行われているコロナウイルス感染症に対するワクチン接種のテンポに大きな差があることは、新たな難民の流入やワクチン接種が役に立たなくなるコロナウイルスの変異を引き起こす可能性があり、非常に危険であると報じている。
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