集団安全保障の交渉再開はまだ間に合う=ゴルバチョフ元大統領

© AP Photo / Ivan Sekretarevミハイル・ゴルバチョフ
ミハイル・ゴルバチョフ - Sputnik 日本, 1920, 24.12.2021
ソ連崩壊後、米国が「勝利に酔いしれた」ことから、北大西洋条約機構(NATO)を東進させるという考えが生まれ、欧州全体の集団安全保障に関する理念が失われてしまったものの、この理念に回帰することはまだ遅くはない。ミハイル・ゴルバチョフ元大統領が表明した。
ゴルバチョフ元大統領はリアノーボスチ通信の取材に応じた中で、露米の首脳間で進む安全保障上のプロセスを支援し、欧州のあらゆる国々が安全を感じられるような結果が生まれることに期待すると表明した。
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ソ連崩壊後にロシアの主権を脅かさない形で米国との関係を構築することは可能だったかとの質問に対し、ゴルバチョフ元大統領はソ連崩壊がロシアを弱体化させ、「経済の混乱、カオスを生んだ」と説明したの上で、次のように発言した。

このような状況で米国との対等な関係を期待できただろうか。これがまず1点目だ。次に、これは同様に重要であるが、西側、特に米国には勝利に酔いしれる気分が蔓延していた。彼らは高邁さと自信に酔いしれていた。そして冷戦の勝利を宣言したのである。しかし我々は対立と核競争から共に世界を解放したのではなかったか。しかし、「勝者たち」は新たな帝国の建築を決定した。ここからNATOの拡大という考えが生まれたのである。

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ゴルバチョフ元大統領によると、ソ連崩壊後の指導部は当初、こうした動きに対応ができなかったことから「すべてをゴルバチョフのせいにしてしまえ」という考えが浮かんだという。
もっと賢いやり方を思いつかなかったのである。一方、集団安全保障を定めたパリ憲章、1991年に真剣に議論されていた欧州安全保障会議の構築、これらは全て忘れ去られてしまった。しかし、私はやはりこの理念に回帰することは遅くないと思うのである。露米首脳会談を受けて、それが今起こっているかは明らかではないが、何かしらのプロセスは始まっている。私はこれを支援し、結果が生まれることに期待する。欧州のあらゆる国々が安全を感じられるような結果だ。
米国務省サキ報道官 - Sputnik 日本, 1920, 23.12.2021
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ウクライナ問題に絡んだ欧州の安全保障問題に関連し、ロシアは米国との協定案およびNATOとの合意案をまとめ、発表した。文書には欧州における相互の安全を保証すること、双方に到達可能な地域に短距離・中距離核戦力を配備しないこと、またNATOが旧ソ連の共和国を加盟させることで東方へ拡大するのをやめることなどが盛り込まれている。
ロシア側の提案はすでに米国とその同盟国に手渡されている。合意案には、ウクライナのNATO加盟を認めないとする項目も含まれている。
ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は、リアノーボスチ通信に対し、この安全保障に関するロシアの要求に米国およびNATOが回答しなかった場合、両者の対立は新たな段階に移行する可能性があると指摘している
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