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順位交代のフィギュア・ロシア選手権 五輪代表はこれで決定か
順位交代のフィギュア・ロシア選手権 五輪代表はこれで決定か
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12月25日、ロシア人フィギュア選手らにとってはシーズンで一番重要なスタートである、ロシア選手権が閉幕した。エテリ・トゥトベリーゼ・チームの新星カミラ・ワリエワ(15)がロシア・チャンピオンのタイトルと北京オリンピック行の切符の両方を手に入れた。本大会の別のハイライトを振り返ってみたい。 2021年12月26日, Sputnik 日本
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ロシアフィギュアスケート選手権2022
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競争があるのはいつだって良いこと3年の間、不動だったロシア選手権女子シングルの順位に変化が起きた。アンナ・シェルバコワはここ一番の力の出しどころに全力を蓄え、1位を勝ち取ることができなかった。シェルバコワに代わって金をもぎ取った15歳のカミラ・ワリエワは、出場するたびに成績を上げ、ショート、フリー、総合で自己記録を塗り替えている。ワリエワは今回、人生で初めてロシア・チャンピオンのタイトルをものにした。これは昨2020年のロシア選手権での銀を合わせ、国内選手権で2つ目のメダルとなった。記者会見でワリエワは自分の演技を「良いと普通の間ぐらい」と評し、まだベストな状態ではないという認識を示した。ロシア選手権の後は少し休んで、欧州選手権へ向け、準備を開始するという。「(五輪に)選ばれたみんなにおめでとうと言いたいし、これから先も私たちの神経が持つように祈りたい」4回転を跳ぶ、若い世代が育っていることをどう思うかという問いに、まだ大会で一度の負けも期していないワリエワは、「競争があるというのは、いつだって良いことです」と答えている。本大会の総合点は、ワリエワはロシアの男子チャンピオンのマルク・コンドラチュクに0.11点差で勝ち、さらに審査員からプログラムの26の各構成要素の全てに対し、オール満点の「10」をたたき出すという、前代未聞のことをやってのけた。どうすれば高みに届くのかアレクサンドラ・トルソワは3つの4回転ジャンプに成功したおかげで、ショートプログラムで大きく開いた差を埋め、2位に返り咲いた。トルソワがショートでとった遅れを4回転ジャンプで挽回したのは今回が初めてではない。前回の世界選手権でも、霰のごとく次から次へと4回転ジャンプを跳んで、銅メダルを獲得している。トルソワがフリーで3つの4回転ジャンプを見事ノーミスで跳ぶと、スタンドからはトルソワの愛称の(ロシアの)「ロケット!」の掛け声が数分間止まなかった。トルソワは4回転フリップを跳んだ後、次の4回転トゥループは転倒したものの、その次のダブルアクセルはクリーンに決め、4回転ルッツ-オイラー-トリプルサルコウ、4回転ルッツ-トリプルトゥループ、トリプルフリップを跳びきった。怪我でリンクを離れていたトルソワはわずか1か月前に練習を再開したばかりで、今は決してベストな状態とは言えないことを認めている。怪我の間は3週間もリンクに出ることができなかった。トルソワは、大会でトリプルアクセルをクリーンに決めるため、これからはその練習に取り組むと語っている。3位に入った世界チャンピオンのアンナ・シェルバコワ選手はフリーで4回転フリップを跳んだが、回りきることができなかった。その後、トリプルフリップ-トリプルトゥループの連続ジャンプ、ダブルアクセル2本、トリプルルッツ-トリプルループの連続、トリプルフリップ-オイラー-トリプル・サルコウの連続、トリプルルッツをソロで跳んだ。シェルバコワの得点はフリーが193.10点、総合239.56点。本人は「この大会から教訓を引き出したい」と語り、自分がロシア選手権に出場してきたこの間に多くのことが変わり、4回転ジャンプは決して珍しいものではなくなったと指摘した。今後は「4回転ジャンプの練習に最大限の時間を割く」という。また、シェルバコワは成績に対する批判にも答えた。実際、ロシア語のSNS上ではフィギュア・ファンらがフリーで2本のトリプルアクセルをクリーンに決めたトゥクタミシェワより、シェルバコワの得点が高いのは納得がいかないと憤慨しているからだ。エリザベータ・トゥクタミシェワはフリーで153.12点、総合で224.40点を獲得し、7位に収まった。トゥクタミシェワはフリーでトリプルアクセル-ダブルトゥループ、トリプルアクセル、トリプルルッツ、トリプルフリップ、ダブルアクセル-オイラー-トリプルサルコウ、トリプルルッツ-ダブルアクセル(シークエンス)、トリプルループを跳び、ダイナミックな音楽に合わせ、情感たっぷりに演じた。演技後、ロシアTV第1放送のエフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワからのインタビューにトゥクタミシェワは次のように語っている。「少しは会場を壊せたかなって感じ。ものすごい応援。こんなの今までになかったんじゃないかしら。これだけの感動は初めて味わった」その下の順位はマイア・フロミフで、フリーは147.82点、総合217.18点で8位まで落ちた。ロシア選手権終了後、ロシア・フィギュアスケート連盟のオリガ・エルモリナ広報担当は、本選手権の結果が自動的にオリンピック出場権を意味するわけではないと力説。最終的な五輪代表のメンバー構成がどうなるかは、欧州選手権の結果が出るまではわからない。
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順位交代のフィギュア・ロシア選手権 五輪代表はこれで決定か
2021年12月26日, 16:30 (更新: 2021年12月26日, 16:40) 独占記事
12月25日、ロシア人フィギュア選手らにとってはシーズンで一番重要なスタートである、ロシア選手権が閉幕した。エテリ・トゥトベリーゼ・チームの新星カミラ・ワリエワ(15)がロシア・チャンピオンのタイトルと北京オリンピック行の切符の両方を手に入れた。本大会の別のハイライトを振り返ってみたい。
3年の間、不動だったロシア選手権女子シングルの順位に変化が起きた。アンナ・シェルバコワはここ一番の力の出しどころに全力を蓄え、1位を勝ち取ることができなかった。
シェルバコワに代わって金をもぎ取った15歳の
カミラ・ワリエワは、出場するたびに成績を上げ、ショート、フリー、総合で自己記録を塗り替えている。ワリエワは今回、人生で初めてロシア・チャンピオンのタイトルをものにした。これは昨2020年のロシア選手権での銀を合わせ、国内選手権で2つ目のメダルとなった。
記者会見でワリエワは自分の演技を「良いと普通の間ぐらい」と評し、まだベストな状態ではないという認識を示した。ロシア選手権の後は少し休んで、欧州選手権へ向け、準備を開始するという。
「(五輪に)選ばれたみんなにおめでとうと言いたいし、これから先も私たちの神経が持つように祈りたい」4回転を跳ぶ、若い世代が育っていることをどう思うかという問いに、まだ大会で一度の負けも期していないワリエワは、「競争があるというのは、いつだって良いことです」と答えている。本大会の総合点は、ワリエワはロシアの男子チャンピオンのマルク・コンドラチュクに0.11点差で勝ち、さらに審査員からプログラムの26の各構成要素の全てに対し、オール満点の「10」をたたき出すという、前代未聞のことをやってのけた。
アレクサンドラ・トルソワは3つの4回転ジャンプに成功したおかげで、ショートプログラムで大きく開いた差を埋め、2位に返り咲いた。トルソワがショートでとった遅れを4回転ジャンプで挽回したのは今回が初めてではない。前回の世界選手権でも、霰のごとく次から次へと4回転ジャンプを跳んで、銅メダルを獲得している。
トルソワがフリーで3つの4回転ジャンプを見事ノーミスで跳ぶと、スタンドからはトルソワの愛称の(ロシアの)「ロケット!」の掛け声が数分間止まなかった。トルソワは4回転フリップを跳んだ後、次の4回転トゥループは転倒したものの、その次のダブルアクセルはクリーンに決め、4回転ルッツ-オイラー-トリプルサルコウ、4回転ルッツ-トリプルトゥループ、トリプルフリップを跳びきった。怪我でリンクを離れていたトルソワはわずか1か月前に練習を再開したばかりで、今は決してベストな状態とは言えないことを認めている。怪我の間は3週間もリンクに出ることができなかった。トルソワは、大会でトリプルアクセルをクリーンに決めるため、これからはその練習に取り組むと語っている。
3位に入った世界チャンピオンのアンナ・シェルバコワ選手はフリーで4回転フリップを跳んだが、回りきることができなかった。その後、トリプルフリップ-トリプルトゥループの連続ジャンプ、ダブルアクセル2本、トリプルルッツ-トリプルループの連続、トリプルフリップ-オイラー-トリプル・サルコウの連続、トリプルルッツをソロで跳んだ。
シェルバコワの得点はフリーが193.10点、総合239.56点。本人は「この大会から教訓を引き出したい」と語り、自分がロシア選手権に出場してきたこの間に多くのことが変わり、4回転ジャンプは決して珍しいものではなくなったと指摘した。今後は「4回転ジャンプの練習に最大限の時間を割く」という。また、シェルバコワは成績に対する批判にも答えた。実際、ロシア語のSNS上ではフィギュア・ファンらがフリーで2本のトリプルアクセルをクリーンに決めたトゥクタミシェワより、シェルバコワの得点が高いのは納得がいかないと憤慨しているからだ。
エリザベータ・トゥクタミシェワはフリーで153.12点、総合で224.40点を獲得し、7位に収まった。トゥクタミシェワはフリーでトリプルアクセル-ダブルトゥループ、トリプルアクセル、トリプルルッツ、トリプルフリップ、ダブルアクセル-オイラー-トリプルサルコウ、トリプルルッツ-ダブルアクセル(シークエンス)、トリプルループを跳び、ダイナミックな音楽に合わせ、情感たっぷりに演じた。演技後、ロシアTV第1放送のエフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワからのインタビューにトゥクタミシェワは次のように語っている。「少しは会場を壊せたかなって感じ。ものすごい応援。こんなの今までになかったんじゃないかしら。これだけの感動は初めて味わった」
その下の順位はマイア・フロミフで、フリーは147.82点、総合217.18点で8位まで落ちた。
ロシア選手権終了後、ロシア・フィギュアスケート連盟のオリガ・エルモリナ広報担当は、本選手権の結果が自動的にオリンピック出場権を意味するわけではないと力説。最終的な五輪代表のメンバー構成がどうなるかは、欧州選手権の結果が出るまではわからない。