ウーピー・ゴールドバーグさん番組出演停止処分 ホロコーストをめぐる発言で

© AP Photo / Evan AgostiniАктриса Вупи Голдберг
Актриса Вупи Голдберг - Sputnik 日本, 1920, 02.02.2022
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米女優ウーピー・ゴールドバーグさんが、ABCのトーク番組「ザ・ビュー」の2週間の出演停止処分を受けた。ゴールドバーグさんは同番組でホロコーストとユダヤ人について不適切な発言をし、その後謝罪をしていた。「ザ・ハリウッド・リポーター」が伝えている。
ABCのキム・ゴードウィン会長は「ウーピー・ゴールドバーグさんの不適切で侮辱的な発言に対し2週間の出演停止を実行する。ウーピーは謝罪したが、彼女には自身の発言の影響をあらためて考え、認識してもらうよう頼んだ。ABCはユダヤの業界関係者、友人、家族、社会と連帯する」とコメントした。
ゴールドバーグさんは同番組で司会を務めており、ホロコーストは人種問題ではなく、ナチスドイツによる非人道的な問題であり、「ユダヤ人も白人である」などと主張したことが問題視された。
デイリー・ビーストによると、番組ではテネシー州の小中学校のカリキュラムからホロコーストをテーマにした漫画「マウス」が削除されたことを取り上げていた。「マウス」は反ファシズムを題材にピューリッツァー賞受賞歴もある作品で、ユダヤ人はネズミ、ドイツ人はネコの姿で登場する。テネシー州教育委員会は教育上不適切な言葉遣いと「裸のネズミ」の描写は13歳の教材には相応しくないとして、同漫画を8年生のカリキュラムから削除した。番組では、教育委員会の判断は正しくないと話題を進行させていた。
司会のゴールドバーグさんは「正直に言いましょう、ホロコーストは人種問題ではありません。いえ、人種が問題ではありません」とコメントし、何度か「人種問題ではない」を繰り返した。ホロコーストとは何かとの質問にゴールドバーグさんは「他人に対する非人道的行為」と返した。
他の出演者は、ナチスは「白人優位主義」に立ち、ユダヤ人とロマを迫害したと反論した。
番組放送後、多数の人権擁護団体からゴールドバーグさんに対し批判が寄せられた。米ホロコースト記念博物館は、人種差別がナチスのイデオロギーの中心にあり、「ユダヤ人は宗教ではなく人種により差別された」と表明。「ナチスの人種差別的信念が虐殺と大量殺戮を推し進めた」と説明した。
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