オランダで危険なHIVの変異株が発見される

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HIV 検査 - Sputnik 日本, 1920, 08.02.2022
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オックスフォード大学のビッグデータ研究所のクリストフ・フレイザー教授の科学者グループは、オランダでヒト免疫不全ウイルス(HIV)のより危険で感染力の高い変異株が発見されたと発表した。研究結果はScienceに掲載された。
学者らは、ウガンダから来たHIVに感染しているヨーロッパ人の血液サンプルを分析しているときに変異株を発見した。そのうちの17人のサンプルから「VB」と呼ばれる未知の変異株が確認された。うち15人はオランダの居住者であったため、科学者は6700人のHIV陽性のオランダ人のサンプルを調査し、さらに92人に新変異株を確認した。
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VB変異株に感染した人のウイルス量は、既知のウイルス変異株に感染した人のウイルス量の数倍だった。さらに、VB感染者はエイズを発症し、感染させるリスクがより高かった。一方、抗レトロウイルス療法(ART)後、免疫は正常に戻ったという。
これより前、南アフリカ共和国のHIVに感染した女性が新型コロナウイルスに感染し、感染継続期間が9カ月にもおよび、その間でウイルスは女性の体内で21の変異株を維持していた。
その後の分析では、VB変異株が1980年代後半から1990年代初頭にオランダに出現したことがわかった。2000年代には、HIVの他の亜種よりも感染が急拡大したが、2010年以降、オランダ国内の感染の拡大が抑制された。
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