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日本による欧州へのLNG融通は米国への友好の印にすぎない=専門家
日本による欧州へのLNG融通は米国への友好の印にすぎない=専門家
Sputnik 日本
日本政府が、液化天然ガスの余剰分を欧州に融通すると決めたことについて、国際経済問題の専門家、マムドゥフ・サラメ氏は、リアノーボスチ通信に対し、「これはEU(欧州連合)のための新たなエネルギーの代替調達を模索する米国に対する友好的な動きにすぎない」との見解を明らかにした。 2022年2月10日, Sputnik 日本
2022-02-10T14:40+0900
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2022-04-27T22:55+0900
ウクライナでの露特別軍事作戦
米国
ガス
ロシア
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9日、日本の萩生田光一経済産業相は、欧米諸国からの要請を受け、日本政府は液化天然ガスの一部を欧州に融通することを決定したことを明らかにした。萩生田経済産業相によれば、液化天然ガスの一部は、今月中にも売却先に届けられるという。サラメ氏はこれについて、今回の「日本の貢献」は、ウクライナ情勢の緊迫化を受け、ロシア産のガスの欧州への供給が途絶えた場合に備え、EUへの液化天然ガスの供給を組織しようとしている同盟国、米国に対する友好的なジェスチャーにすぎないと指摘した。1月、米政府高官は、記者団に対し、ロシアがウクライナを経由したガスの調達を停止した場合の代替輸入元を模索していると述べたが、その他のルートを通じた輸出が中断する確率は低いとした。また高官は、米国は代替となる国からの調達によって、春と冬の期間の欧州の需要を満たすことができるとの確信を示した。のちに、ウォールストリートジャーナル紙は、米国がロシア産に代わる天然ガスの供給国を模索しているのを背景に、米国からはすでに欧州に向け、ガスを積んだタンカー20隻以上が出航したと報じた。またそれによれば、米国のジョー・バイデン大統領は数日間にわたり、世界中の政府指導部とビデオ電話による会談を実施し、韓国や日本などの国の消費者に、その供給分を欧州にまわすことを認めるよう要請していた。また、欧州の指導部が、カタールやアゼルバイジャンを訪問するなどして、天然ガスの供給を要請しているとの報道もある。一方、ロシア政府は、ロシアは常に欧州への天然ガス供給の契約を完全に遂行しており、その確実性を疑問視させるようなことはかつて一度もなかったと主張している。関連ニュース
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日本, 液化天然ガス, 欧州, 国際経済
日本による欧州へのLNG融通は米国への友好の印にすぎない=専門家
2022年2月10日, 14:40 (更新: 2022年4月27日, 22:55) 日本政府が、液化天然ガスの余剰分を欧州に融通すると決めたことについて、国際経済問題の専門家、マムドゥフ・サラメ氏は、リアノーボスチ通信に対し、「これはEU(欧州連合)のための新たなエネルギーの代替調達を模索する米国に対する友好的な動きにすぎない」との見解を明らかにした。
9日、日本の萩生田光一経済産業相は、欧米諸国からの要請を受け、日本政府は液化天然ガスの一部を欧州に融通することを決定したことを明らかにした。萩生田経済産業相によれば、液化天然ガスの一部は、今月中にも売却先に届けられるという。
サラメ氏はこれについて、今回の「日本の貢献」は、ウクライナ情勢の緊迫化を受け、ロシア産のガスの欧州への供給が途絶えた場合に備え、EUへの液化天然ガスの供給を組織しようとしている同盟国、米国に対する友好的なジェスチャーにすぎないと指摘した。
1月、米政府高官は、記者団に対し、ロシアがウクライナを経由したガスの調達を停止した場合の代替輸入元を模索していると述べたが、その他のルートを通じた輸出が中断する確率は低いとした。また高官は、米国は代替となる国からの調達によって、春と冬の期間の欧州の需要を満たすことができるとの確信を示した。のちに、ウォールストリートジャーナル紙は、米国がロシア産に代わる天然ガスの供給国を模索しているのを背景に、米国からはすでに欧州に向け、ガスを積んだタンカー20隻以上が出航したと報じた。またそれによれば、米国のジョー・バイデン大統領は数日間にわたり、世界中の政府指導部とビデオ電話による会談を実施し、韓国や日本などの国の消費者に、その供給分を欧州にまわすことを認めるよう要請していた。
また、欧州の指導部が、カタールやアゼルバイジャンを訪問するなどして、天然ガスの供給を要請しているとの報道もある。一方、ロシア政府は、ロシアは常に欧州への天然ガス供給の契約を完全に遂行しており、その確実性を疑問視させるようなことはかつて一度もなかったと主張している。