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ISUはスポーツを政治に引きずり込んだのか?
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ロシアフィギュアスケート連盟執行委員会のメンバーであるセルゲイ・スヴィリドフ氏は、ISUがロシアのフィギュアスケート選手の国際大会への出場停止を決定したことについて「不適切な行為で説明がつかない」とコメントした。 2022年3月3日, Sputnik 日本
2022-03-03T07:30+0900
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ロシアフィギュアスケート連盟は、言葉ではなく具体的な行動で選手のサポートに努めている。つまり、可能な限り多くの国内大会を開催するのだ。そのため、選手の感覚が鈍ることはまずない。ましてや、ロシアはフィギュアスケート界にとって、いわば「人材ドナー」になりつつある。 それは、2022年の北京オリンピックに、海外のフィギュアスケート連盟の代表として多くのロシア人選手が出場していた(信じられないような競争率のため、ロシア代表に入ることが単に不可能だからである)ことからもわかる。このように、ロシアのフィギュアスケートは大きな成果を出し、自国にメダルをもたらしているだけでなく、他国にもスポーツ人材を供給しているのである。そのため、ISUは(ロシア人を国際大会から排除することによって)まずなによりもISU自体と世界のフィギュアスケートの発展に害を及ぼしている。つまり、スポーツは人質にされ、政治の犠牲にされているのである。これは、つい最近まであり得ないと考えられていたことである。ところで、カミラ・ワリエワのドーピングスキャンダルを受けて、「スポーツは政治の外にある」という国際的な決まり文句が単なる机上の空論にすぎないことを、私たちはすでに確信している。だからこそ、北京オリンピックで、日本選手団がロシア選手に対2022年北京オリンピックのアイスダンス銀メダリスト(ヴィクトリア・シニツィナとアレクサンドル・カツァラポフ)のコーチである、アレクサンドル・ジューリン氏は次のように言う。「正直なところ、ISUのロシア人選手に対する決定は理解に苦しむもので、精神的に受け入れるのが難しく、今はまるでロボットのように機械的に練習に通っている状態です。けれど、私にはコーチとして、自分が何のために仕事をしているのかという明確な目標はこれまでどおり見えています。エテリ・トゥトベリーゼとも話をしました。彼女も、この大変な時期でもトレーニングを中断していません。つまり、氷の上での活発な活動は続いており、これこそがスポーツにとって最も重要なことです。ですから、今回の(ISUによる出場停止という)事態は、ロシアのフィギュアスケート選手を「鍛え」、より強くすると確信しています。それは、女子シングルの素晴らしいロシア人選手や私の教え子も同じです。とはいえ、選手たちが、かなり長い間、ロシアの国内大会にしか出場できないであろうことはよく理解しています。とても悲しい事実ではありますが、一方で、フィギュアスケートの種目によっては、最強の選手同士が競い合うことにもなります。そうなれば、フィギュアスケートは大きな飛躍を遂げることが可能です。ですから、他の国々がロシア人選手の信じられないような成果を目にするために、まさに未来のフィギュアスケートを見るために、ロシアからテレビの放映権を買う時代が来る可能性もあると思います。」関連ニュース
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スポーツ, フィギュアスケート
ISUはスポーツを政治に引きずり込んだのか?
ロシアフィギュアスケート連盟執行委員会のメンバーであるセルゲイ・スヴィリドフ氏は、ISUがロシアのフィギュアスケート選手の国際大会への出場停止を決定したことについて「不適切な行為で説明がつかない」とコメントした。
ロシアフィギュアスケート連盟は、言葉ではなく具体的な行動で選手のサポートに努めている。つまり、可能な限り多くの国内大会を開催するのだ。そのため、選手の感覚が鈍ることはまずない。ましてや、ロシアはフィギュアスケート界にとって、いわば「人材ドナー」になりつつある。 それは、2022年の北京オリンピックに、海外のフィギュアスケート連盟の代表として多くのロシア人選手が出場していた(信じられないような競争率のため、ロシア代表に入ることが単に不可能だからである)ことからもわかる。このように、ロシアのフィギュアスケートは大きな成果を出し、自国にメダルをもたらしているだけでなく、他国にもスポーツ人材を供給しているのである。そのため、ISUは(ロシア人を国際大会から排除することによって)まずなによりもISU自体と世界のフィギュアスケートの発展に害を及ぼしている。つまり、スポーツは人質にされ、政治の犠牲にされているのである。これは、つい最近まであり得ないと考えられていたことである。
ところで、
カミラ・ワリエワのドーピングスキャンダルを受けて、「スポーツは政治の外にある」という国際的な決まり文句が単なる机上の空論にすぎないことを、私たちはすでに確信している。
だからこそ、北京オリンピックで、日本選手団がロシア選手に対2022年北京オリンピックのアイスダンス銀メダリスト(ヴィクトリア・シニツィナとアレクサンドル・カツァラポフ)のコーチである、アレクサンドル・ジューリン氏は次のように言う。「正直なところ、ISUのロシア人選手に対する決定は理解に苦しむもので、精神的に受け入れるのが難しく、今はまるでロボットのように機械的に練習に通っている状態です。けれど、私にはコーチとして、自分が何のために仕事をしているのかという明確な目標はこれまでどおり見えています。エテリ・トゥトベリーゼとも話をしました。彼女も、この大変な時期でもトレーニングを中断していません。つまり、氷の上での活発な活動は続いており、これこそがスポーツにとって最も重要なことです。ですから、今回の(ISUによる出場停止という)事態は、ロシアのフィギュアスケート選手を「鍛え」、より強くすると確信しています。それは、女子シングルの素晴らしいロシア人選手や私の教え子も同じです。とはいえ、選手たちが、かなり長い間、ロシアの国内大会にしか出場できないであろうことはよく理解しています。とても悲しい事実ではありますが、一方で、フィギュアスケートの種目によっては、最強の選手同士が競い合うことにもなります。そうなれば、フィギュアスケートは大きな飛躍を遂げることが可能です。ですから、他の国々がロシア人選手の信じられないような成果を目にするために、まさに未来のフィギュアスケートを見るために、ロシアからテレビの放映権を買う時代が来る可能性もあると思います。」