https://sputniknews.jp/20220517/11277465.html

新型コロナワクチンの需要低下がもたらすものとは

新型コロナワクチンの需要低下がもたらすものとは

Sputnik 日本

今から1年前、新型コロナワクチンは貧困国に供給するのに不足している状態であったが、現在その需要は低下し、すでに製造されたワクチンは処分しなければならなくなっている。というのも、使用期限が切れつつあるからだ。しかも、専門家らは世界各国の人々に対し、ワクチン接種を拒否しないよう呼びかけているとブルームバーグが伝えている。 2022年5月17日, Sputnik 日本

2022-05-17T18:45+0900

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低所得国、中所得国の92カ国では、国民のおよそ46％がワクチン接種済みとなっている。また全世界の平均接種率は60％である。つまり、世界の接種率を70％にするというWHO（世界保健機関）が示した課題は、まだ達成されていないが、ワクチンの需要は目に見えて低下しているとブルームバーグは指摘している。これは接種が無料であっても同様の状況だという。一方で、ブルームバーグによれば、官僚主義的な規則や輸送の問題により、必要としている国にワクチンをタイミングよく送り届けることができない。その結果、以前、輸送することが困難であったワクチンが大量に倉庫に眠っているという。そこで、集団接種の必要性を訴える人々は、ワクチンの生産よりも、それを実際に消費者の手に届け、使用されることにより注意を向けるよう呼びかけている。こうした呼びかけは、まさに今、非常に重要なものである。というのも、ワクチン接種が行われなくなると、既存のワクチンによって作られる抗体よりも強い、より危険な新株が出現する可能性がかなり高くなるのである。研究者らは、これにより、世界に新たな感染の波が到来し、多くの死者が出る恐れがあるとして、警告を発している。米ニューヨークで、新型コロナの感染拡大を受けて、コロナウイルス感染の警告レベルが引き上げられたというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。関連ニュース

https://sputniknews.jp/20220313/who-10351597.html

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