ジンバブエでは「牛」で年金受給

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ジンバブエの人たちは自国の年金制度への信頼をすっかり無くし、今度は年金を「牛」で受け取る案を考え出した。エコノミスト紙が報じた。
アフリカの最貧国に数えられるジンバブエの自国通貨、ジンバブエ・ドルの価値は確実に下がっており、貯蓄は無意味。アメリカドルの国内流通量も限られており手元にはほとんど残っていない。そこで、ジンバブエの実業家ケルビン・チャムノルワ氏は同胞のために「ニャカ・ライフアシュランス」年金基金を設立。基金は年金の支払いを現金ではなく、牛で行うことにした。ザ・エコノミストはこのソリューションについて、ジンバブエでは牛は国の通貨と違って、どんな経済状況でも需要があり、インフレに左右されない流動的な資産だからだろうと指摘している。
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このチャムノルワ氏のアイデアは直ちにジンバブエ人の反響を呼んだ。年金加盟者数は、現在までに7万人に達している。チャムノルワ氏は年金事業は成功する可能性があると語っている。当局は現地通貨として「牛を刷る」ことができないため、年金基金はインフレの脅威とは無縁で、逆に基金の資産は増えていく。ジンバブエでは昔から牛は貯蓄の対象とされており、年金基金はそれを現代風にアレンジしたことになる。チャムノルワ氏は、国民の年金制度への信頼が完全に失われている国には、実物資産への投資が適していると語っている。
スプートニクは先日、世界の年金制度のグローバル調査の結果を報じた。調査で世界で最もよい年金制度がある国はスペインという結果がでた。
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