https://sputniknews.jp/20220607/11461355.html
研究者がタンポポの「決断」のメカニズムを解明
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タンポポにも決断を下すという特性を持つことが明らかとなった。研究者が初めて、気象条件に左右されるタンポポの特殊なバイオメカニズムの作用について研究し、明らかにすることに成功した。学術誌『ネイチャー コミュニケーションズ』が発表した。 2022年6月7日, Sputnik 日本
2022-06-07T14:59+0900
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タンポポのそれぞれの種子は、パラシュートのような構造をしたおよそ100本の繊毛が細い管で花頭に固定されている。種子が花頭から離れると、「パラシュート」が巧みに風を受け、空中を100キロメートルも飛ぶことができる。だたし、これは乾燥した天候でのみ可能で、逆に、タンポポの花頭の柔毛は、湿度が高くなると縮んでしまう。国際的な研究者グループは、タンポポが環境の変化にどう効果的に対応するのか、解明に成功した。研究者たちは、湿度調整がされた特殊な室にタンポポを置き、パラシュートのような繊毛を固定した細い管の中の特別なバイオメカニズムが、タンポポのパラシュートを開く、または閉じることを発見した。このバイオメカニズムは、空気中から水の分子を吸収し、その湿度レベルを評価する。大気が十分に乾燥していると、パラシュートは開いたままとなる。湿度が高くなると、パラシュートの根元の細い筒が膨らみ、柔毛が頭を持ち上げて互いに寄り添い、パラシュートが閉じたようになる。通信社スプートニクは以前、エチオピアのエンセーテという植物の驚くべき特性について紹介している。この植物は、地球規模の気候災害の際に人類の救済主となる可能性がある。関連記事
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研究者がタンポポの「決断」のメカニズムを解明
タンポポにも決断を下すという特性を持つことが明らかとなった。研究者が初めて、気象条件に左右されるタンポポの特殊なバイオメカニズムの作用について研究し、明らかにすることに成功した。学術誌『ネイチャー コミュニケーションズ』が発表した。
タンポポのそれぞれの種子は、パラシュートのような構造をしたおよそ100本の繊毛が細い管で花頭に固定されている。種子が花頭から離れると、「パラシュート」が巧みに風を受け、空中を100キロメートルも飛ぶことができる。だたし、これは乾燥した天候でのみ可能で、逆に、タンポポの花頭の柔毛は、湿度が高くなると縮んでしまう。国際的な研究者グループは、タンポポが
環境の変化にどう効果的に対応するのか、解明に成功した。
研究者たちは、湿度調整がされた特殊な室にタンポポを置き、パラシュートのような繊毛を固定した細い管の中の特別なバイオメカニズムが、タンポポのパラシュートを開く、または閉じることを発見した。このバイオメカニズムは、空気中から水の分子を吸収し、その湿度レベルを評価する。大気が十分に乾燥していると、パラシュートは開いたままとなる。湿度が高くなると、パラシュートの根元の細い筒が膨らみ、柔毛が頭を持ち上げて互いに寄り添い、パラシュートが閉じたようになる。
「私たちの研究結果は、おそらくタンポポの生涯においてもっとも重要な瞬間を示しているといえる。つまり、その場にとどまるのか、またはより良い生息地を見つけるのかという決断を下し、種の生き残りを図るということだ」
通信社スプートニクは以前、エチオピアのエンセーテという植物の驚くべき特性について紹介している。この植物は、地球規模の気候災害の際に
人類の救済主となる可能性がある。