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中性子捕捉療法で犬猫のがん治療に成功 ヒトの臨床へ向けた一歩 ロシア科学アカデミー

CC0 / Pixabay / 猫(アーカイブ)
猫(アーカイブ) - Sputnik 日本, 1920, 12.06.2022
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ロシア科学アカデミーシベリア支部、核物理研究所は、ホウ素中性子捕捉療法(中性子捕捉療法)を用いて、世界で初めて大型哺乳類であるネコとイヌのがん腫瘍の治癒に成功したことを明らかにした。
「ホウ素を含む薬剤を犬猫に注射し、加速器を用いた中性子源で照射したところ、腫瘍の退縮(回帰)と全身状態の改善が認められ、ホウ素を含む薬剤が有効であることがわかった。このような加速器を使用した、大型哺乳類での生体内研究は世界初であり、ヒトの臨床試験に向けて大きな一歩となる」ロシア科学アカデミーシベリア支部、核物理研究所はこう発表している。
この研究で悪性腫瘍を患う15匹の犬猫が完治した。実験は、鎮静状態にある動物の体に直接行われた。照射は平均2時間行われ、その間、モニターで動物の基本的な生理学的パラメータが観察された。
ターメリック - Sputnik 日本, 1920, 06.01.2022
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この実験の被験者となったのは実験用マウスのように人工的に悪性腫瘍を注射するのではなく、自然にできた腫瘍を持つ動物のみだったということに科学者たちは注目している。なぜなら犬猫も人間と同じような臓器に同じようながんを発症する傾向があり、ペットの腫瘍に対する生物学的反応や治療反応もヒトのそれとほぼ同じだからだ。このことから研究者らはヒトを対象とする臨床研究を行う前段階としてホウ素中性子捕捉療法の技術を犬猫に試すことは特に重要だと位置づけている。
匂いでがん細胞を見つけることができるミミズを用いた、がん細胞の検出装置についての記事はこちらからお読みいただけます。
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