https://sputniknews.jp/20220613/11536061.html
ロシア 強度と延性が向上した宇宙用の合金を開発
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ロシア南西部ベルゴロドの研究チームは、極低温環境における強度と延性の点で類似物のないユニークな合金を開発した。Materials Science and Engineering誌が伝えた。 2022年6月13日, Sputnik 日本
2022-06-13T05:59+0900
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ロシアの研究チームは、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、炭素をベースにしたユニークな合金の開発に成功した。この合金は、マイナス150度以下でも優れた強度と延性を維持する。例えば、液体窒素温度(マイナス196度)下における強度は、現在使用されているオーステナイト系ステンレス鋼の1.5倍、延性は24%高い。また研究チームによると、この合金は経済的でもあり、宇宙、海洋、北極、南極の探査に必要なシステムで幅広い用途がある。研究チームは高強度について、炭素の存在と鉄含有量の多さによるものだと説明している。延性は、冷間で塑性変形する過程で材料の結晶構造に変化が生じるTRIP(変態誘起塑性)効果によるものだという。新たに開発された合金は、強度と延性が向上したため、例えば、宇宙船製造などに必要な非常に軽量な薄肉中空部品の製造に使用することが可能。研究チームは現在、新しい合金を産業用3D印刷技術に適用させることに取り組んでいる。米航空宇宙局(NASA)は先に、高温や摩耗に対する耐性が1000倍のロケットエンジン用の合金を開発した。関連ニュース
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ロシア南西部ベルゴロドの研究チームは、極低温環境における強度と延性の点で類似物のないユニークな合金を開発した。Materials Science and Engineering誌が伝えた。
ロシアの研究チームは、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、炭素をベースにした
ユニークな合金の開発に成功した。この合金は、マイナス150度以下でも優れた強度と延性を維持する。
例えば、液体窒素温度(マイナス196度)下における強度は、現在使用されているオーステナイト系ステンレス鋼の1.5倍、延性は24%高い。
また研究チームによると、この合金は経済的でもあり、宇宙、海洋、北極、南極の探査に必要なシステムで幅広い用途がある。
研究チームは高強度について、炭素の存在と鉄含有量の多さによるものだと説明している。延性は、冷間で塑性変形する過程で材料の結晶構造に変化が生じるTRIP(変態誘起塑性)効果によるものだという。
新たに開発された合金は、強度と延性が向上したため、例えば、宇宙船製造などに必要な非常に軽量な薄肉中空部品の製造に使用することが可能。
研究チームは現在、新しい合金を産業用3D印刷技術に適用させることに取り組んでいる。
米航空宇宙局(NASA)は先に、高温や摩耗に対する耐性が1000倍の
ロケットエンジン用の合金を開発した。