https://sputniknews.jp/20220616/11570595.html
中世のペストが中央アジアで発生＝欧州の学者
中世のペストが中央アジアで発生＝欧州の学者
Sputnik 日本
科学者の国際チームは、ペストが中央アジアの天山山脈で発生したことを発見した。研究は、学術雑誌Natureに掲載された。 2022年6月16日, Sputnik 日本
2022-06-16T14:25+0900
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現在のキルギス共和国の領土であるイシク・クル湖の地域では、1338年と1339年に未知の病気により死亡した人々の墓石が140年前に発見された。ライプツィヒのマックス・プランクの進化人類学研究所、テュービンゲン大学（ドイツ）、スターリング大学（英国）の科学者チームが、キルギス共和国に埋葬された7人のDNAを分析し、ペスト菌のDNAを発見した。それは欧州で「黒死病」の流行を引き起こしたのと同じものである。マックス・プランクの進化人類学研究所の所長であるヨハネス・クラウス氏は「古代の菌株に最も密接に関連する現代のペスト株は、古代の菌株が特定された場所に非常に近い天山山脈周辺のペスト貯水池で発見できる。これは、黒死病の祖先が中央アジアから来たことを示している」と説明した。14世紀にヨーロッパの人口の60％を一掃した「黒死病」は、人類史上最悪のパンデミックの1つである。これより前、国際研究者グループは、バイオインフォマティクス解析をベースに、中世ヨーロッパで発生したペストの大流行は、中央アジアと西ウラルからの交易ルートで感染が広がったという結論を出していた。関連ニュース
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中世のペストが中央アジアで発生＝欧州の学者
科学者の国際チームは、ペストが中央アジアの天山山脈で発生したことを発見した。研究は、学術雑誌Natureに掲載された。
現在のキルギス共和国の領土であるイシク・クル湖の地域では、1338年と1339年に未知の病気により死亡した人々の墓石が140年前に発見された。
ライプツィヒのマックス・プランクの進化人類学研究所、テュービンゲン大学（ドイツ）、スターリング大学（英国）の
科学者チームが、キルギス共和国に埋葬された7人のDNAを分析し、ペスト菌のDNAを発見した。それは欧州で「黒死病」の流行を引き起こしたのと同じものである。
マックス・プランクの進化人類学研究所の所長であるヨハネス・クラウス氏は「古代の菌株に最も密接に関連する現代のペスト株は、古代の菌株が特定された場所に非常に近い天山山脈周辺のペスト貯水池で発見できる。これは、黒死病の祖先が中央アジアから来たことを示している」と説明した。
14世紀にヨーロッパの人口の60％を一掃した「黒死病」は、人類史上最悪のパンデミックの1つである。
これより前、国際研究者グループは、バイオインフォマティクス解析をベースに、中世ヨーロッパで発生したペストの大流行は、
中央アジアと西ウラルからの交易ルートで感染が広がったという結論を出していた。
