フィリピン海で世界最深の難破船が発見
2022年6月28日, 17:15 (更新: 2022年12月3日, 15:27)
© 写真 : Public Domain/U.S. Navyサミュエル・B号
© 写真 : Public Domain/U.S. Navy
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1944年10月、フィリピン海のレイテ湾の戦いで日本軍の砲撃を受け、沈没した米海軍の駆逐艦サミュエル・B.ロバーツ(DE-413)を捜索する活動を、米国の企業家で探検家のビクター・ヴェスコヴォが企画した。
ビクター・ヴァスコヴォ氏は自身のTwitterアカウントでマスト、船首、船尾、船尾の砲台などの残骸が見つかった場所を説明し、その写真と動画を公開した。
With sonar specialist Jeremie Morizet, I piloted the submersible Limiting Factor to the wreck of the Samuel B. Roberts (DE 413). Resting at 6,895 meters, it is now the deepest shipwreck ever located and surveyed. It was indeed the "destroyer escort that fought like a battleship." pic.twitter.com/VjNVERdTxh
— Victor Vescovo (@VictorVescovo) June 24, 2022
ヴァスコヴォ氏はこう書いている。
「私は聴音機の専門家のジェレミー・モライズ氏とともに、潜水艇『リミッティング・ファクター』を難破したサミュエル・B号に差し向けた。ロバーツ(DE 413)です。潜水艇は水深は6895メートルにあるが、これまで発見・探査された沈没船の中でも最深の場所にある。小さな駆逐艦は戦艦のように戦った」
米海軍の護衛駆逐艦サミュエル・B・ロバーツ (DE 413)は、1944年1月20日に進水し、4月28日に就役。その半年後、1944年10月25日、フィリピン海レイテ湾のサマール島沖海戦で日本の戦艦から砲撃を受け、90人の船員とともに沈没した。約120人の乗組員は50時間にも及ぶ救助活動で、3つの救命いかだによって救助された。この駆逐艦で最後まで生き残った軍人アドレッド・ルノア氏は、2022年3月20日に98歳で死亡している。
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