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火星で生命体の痕跡を探すために必要な掘削深度 NASAが予測

CC0 / Pixabay/Aynur_zakirov / 火星
火星 - Sputnik 日本, 1920, 30.06.2022
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米航空宇宙局(NASA)の研究者らは、火星で生命体の痕跡を探すために必要な掘削深度は2メートルだとみている。この掘削深度に関する研究まとめた論文が、学術誌「宇宙生命学」に掲載されている。
同局の研究者らは、火星探査車「キュリオシティ」が微生物の痕跡を見つけるには、約2メートルの深さまで掘り下げる必要があると見積もっている。その理由は、火星の表面付近にタンパク質のもととなるアミノ酸があると仮定した場合、アミノ酸は宇宙線ですぐに破壊されると考えられるためだ。また、この化合物が水や過塩素酸塩にさらされると、破壊速度がさらに加速される。
この探査車は、今のところ地下5センチまでしか掘削することはできないが、この深さだと掘削の際に上記の理由でアミノ酸がすぐに破壊されてしまうし、破壊は隕石が火星に衝突した際にもあり得るという。
火星探査車キュリオシティが撮影した画像 - Sputnik 日本, 1920, 27.06.2022
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火星探査車キュリオシティ、古代の河床付近の層状の岩体を撮影
しかし、隕石が落下した場合、その衝突は火星の地下1メートルまでだと見られているため、掘削深度が約2メートルであれば微生物の痕跡を探索するのに適した条件だと研究者らは指摘している。
スプートニクは以前、南極大陸の滝から採取したサンプルから火星には居住可能な地域があることが判明したという研究について報じた。
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