米上院で言い争い 男性は妊娠中絶できる?

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米国議会の中絶の権利廃止についての公聴会で、男性の妊娠能力について議論がされ、その中で言い争いが生じた。USAトゥデイが報じた。
共和党のジョシュ・ホーリー上院議員とカリフォルニア大学(バークレー市)法学部のヒアラ・ブリッジズ教授の間で言い争いが起こった。同議員は、中絶禁止措置の影響を受ける米国民について述べた専門家の表現が不正確であると指摘した。
ホーリー議員は、「妊娠する能力がある人は女性ですか?」と質問を行ったところ、ブリッジズ教授は、トランスジェンダーの男性も妊娠する可能性があると回答。すると、ホーリー議員は、妊娠中絶する権利があるのは誰なのか、明確にするよう求めた。
同教授は、「あなたの質問はトランスフォビアであり、あなたがそれを認めから、人々が暴力に駆り立てられていると強調したい」と反論した。同議員は、自分の言葉がどうして人々を攻撃的にさせるのか、困惑をあらわにした。
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教授が、「あなたは男性が妊娠できると思いますか?」 と問いかけると、ホーリー議員は否定し、男性が妊娠できるとは思わないと述べた。
感情を露わにブリッジズ教授は、「つまり、あなたはトランスジェンダーの人々が存在することを否定している。ありがとう」と声を荒げた。
この間、米国では最高裁が、妊娠28週未満の女性に中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド事件」を覆す判決を下した。中絶手術をめぐっては、今後は各州が独自に条例で定めることになった。共和党派の州ではこれまで何度も中絶禁止の試みが行われてきた。
ロー対ウェイド事件は、中絶の合法化をめぐる米最高裁の歴史的判決。テキサス州地方裁は、胎児が生存能力をもつ約7カ月(28州)になるまでは、妊婦は自分の意志で妊娠中絶を選択できると判定した。
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