https://sputniknews.jp/20220716/12028605.html
カットした髪の毛の意外な使い道 英国人美容師が石油吸着用マット工房をオープン
カットした髪の毛の意外な使い道 英国人美容師が石油吸着用マット工房をオープン
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英国出身の美容師が、以前の仕事先のカナダで髪の毛の意外な利用法を知り、帰国後に髪の毛で油を採取するマットを作る工房をオープンした。米週刊誌「ニューズウィーク」が伝えている。 2022年7月16日, Sputnik 日本
2022-07-16T16:00+0900
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英国出身のアデル・ウィリアムズさんは10年間、世界各地で美容師として働き、2年ほど前にカナダから帰国した。ウィリアムズさんは、「カナダのサロンで働いていたとき、カットした髪の毛はすべて、(海などの)水面に石油が流出したときに石油を吸収するためのマットにリサイクルされることを知りました。髪が油分を吸収するのは当然なことなので、これは理にかなっていると思いました。だから、髪はシャンプーで洗う必要があるんです」と説明している。この事実に触発されたウィリアムズさんが調べたところ、英国ではマットのために髪を集めるという習慣がないことを知った。そこでウィリアムズさんは、自分の工房を開き、マットの製作を始めることを決意。現在、ウィリアムズさんのもとには、彼女のプロジェクトを支援したい人たちから、髪の毛が送られてくる。ウィリアムズさんによると、受け取った髪の毛には虫がいることを想定して洗浄し、3カ月間保管する。彼女によると、髪の毛で作られたマットは、その重さの4倍以上もの油を吸収するという。平均的な太さの髪の毛で、肩まで長さであれば、髪の重さは約30グラムであるのに対し、マット1枚を作るには約800グラムの髪が必要だという。ウィリアムズさんは、「世界を良くしたいという思いがあります。頭の上にすぐ生えてきて、いろいろな問題を解決できる素材があるのに、油を吸着するためにプラスチックのマットを作っているのは驚くべきことです。これは間違っている。髪の毛を使った方が効果的で環境にも優しいのに、頭から材料をゴミ箱に捨ててしまっているのです」と語っている。関連ニュース
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カットした髪の毛の意外な使い道 英国人美容師が石油吸着用マット工房をオープン
英国出身の美容師が、以前の仕事先のカナダで髪の毛の意外な利用法を知り、帰国後に髪の毛で油を採取するマットを作る工房をオープンした。米週刊誌「ニューズウィーク」が伝えている。
英国出身のアデル・ウィリアムズさんは10年間、世界各地で美容師として働き、2年ほど前にカナダから帰国した。ウィリアムズさんは、「カナダのサロンで働いていたとき、カットした髪の毛はすべて、(海などの)水面に石油が流出したときに石油を吸収するための
マットにリサイクルされることを知りました。髪が油分を吸収するのは当然なことなので、これは理にかなっていると思いました。だから、髪はシャンプーで洗う必要があるんです」と説明している。
この事実に触発されたウィリアムズさんが調べたところ、英国ではマットのために髪を集めるという習慣がないことを知った。そこでウィリアムズさんは、自分の工房を開き、マットの製作を始めることを決意。現在、ウィリアムズさんのもとには、彼女のプロジェクトを支援したい人たちから、髪の毛が送られてくる。
ウィリアムズさんによると、受け取った髪の毛には虫がいることを想定して洗浄し、3カ月間保管する。彼女によると、髪の毛で作られたマットは、その重さの4倍以上もの油を吸収するという。平均的な太さの髪の毛で、肩まで長さであれば、髪の重さは約30グラムであるのに対し、マット1枚を作るには約800グラムの髪が必要だという。
ウィリアムズさんは、「世界を良くしたいという思いがあります。頭の上にすぐ生えてきて、いろいろな問題を解決できる素材があるのに、油を吸着するためにプラスチックのマットを作っているのは驚くべきことです。これは間違っている。髪の毛を使った方が効果的で環境にも優しいのに、頭から材料をゴミ箱に捨ててしまっているのです」と語っている。