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スコットランドのキツネは犬の糞で栄養補給、すべてはカロリーのため=研究者

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動物の視点からすると糞を食べることは特別なことではないが、スコットランドの高地に暮らすキツネは、こうした珍しい方法で日常の栄養を補っている。
研究者たちは、その理由はカロリーにあると推測しており、それは、エネルギー量において犬の糞は、キツネが通常捕食する獲物に劣っていないためだ。研究結果が科学誌『Ecology and Evolution』に公表された。
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食糞、または自分自身または他種の糞便を食べることは、さまざまな種類の動物で頻繁に観察され、そのほとんどは、体内におけるなんらかの栄養素の不足が原因といえる。
今後、研究者らがこうした現象について新たな考えを明らかにすることが予想される。研究者らは、DNA分析により、アカギツネとマツテンの2種の糞の調査を行ったが、その目的は、これらの肉食獣が捕食する餌にはどのような種類が、どんな比率で含まれているかを調べることにあった。研究者らは、キツネの糞で確認されたDNAの多く(約40%)が、野生のネズミや鳥ではなく、飼い犬に関連したものだったことに驚かされた。一方、テンの糞にはこのDNAはほとんど見られなかった。このことから、研究者らは、キツネは定期的に飼い犬のDNAを含む何らかのものを食べているという考えに至った。
現地においてそれに相当するのは1つしかなく、犬の糞ということになる。一見食欲をそそることのない糞のカロリー成分を調べたところ、100グラムの糞はおよそ135キロカロリーあり、これは生きたネズミを捕食した場合のエネルギー量に匹敵することが明らかとなった。
寄生虫や病気が伝染する可能性があるため、犬の糞を食べることは完全に安全とは言えないことから、研究者らには今後、そのような相互作用が野生のキツネの健康にどのように影響するかについて解明が求められる。
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