https://sputniknews.jp/20220722/12114388.html

土星の衛星エンケラドゥスは居住可能かもしれない＝研究チーム

土星の衛星エンケラドゥスは居住可能かもしれない＝研究チーム

Sputnik 日本

土星の衛星エンケラドゥスは海に覆われており、その塩分は生命の誕生に必要なレベルに達している。マサチューセッツ工科大学の研究チームの論文が、サイエンス・アドバンシスに掲載された。 2022年7月22日, Sputnik 日本

2022-07-22T06:07+0900

2022-07-22T06:07+0900

2022-07-24T17:54+0900

宇宙

米国

it・科学

https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/505/49/5054952_0:223:1001:786_1920x0_80_0_0_33dc39656e1950702eba0b0c8b7ba602.jpg

エンケラドゥスの表面を覆う氷の殻の下には、海が隠れている。研究チームは、エ ンケラドゥスの特性を再現するモデルを開発した。計算の結果、エンケラドゥスの極 域のより厚い氷の下には、より塩分濃度が高い領域が隠れており、反対に、赤道のよ り薄い氷の下には、塩分濃度がより低い水があることが示されたという。また研究チームは、エンケラドゥスの海水の塩分量について、水1キロあたり約30グ ラムの塩が含まれている可能性があることも明らかにした。なお、地球の海水には1キ ロあたり35グラムの塩が含まれている。土星探査機カッシーニは先に、エンケラドゥスの表面にある間欠泉から噴き出す水 のサンプルを採取した。研究者らによると、この水には、エンケラドゥスで生命を維 持できる可能性のある物質が含まれている。エンケラドゥスとは？エンケラドゥスは、土星の衛星の中で 6 番目に大きな衛星で、82個ある土星の衛星 の中で14番目に遠い衛星。また太陽系で17番目に大きい衛星。2005年に土星探査機カッシーニがエンケラドゥスの調査を開始し、エンケラドゥス の表面とエンケラドゥスで起こっているプロセスに関するより詳細なデータを取得し た。2011年、米航空宇宙局（NASA）の学者は会議「Enceladus Focus Group Conference」で、エンケラドゥスは「われわれが知っている生命にとって地球以外の 太陽系で最も適した場所だ」と発表した。関連ニュース

https://sputniknews.jp/20220710/11922264.html

2022

ニュース

jp_JP

宇宙, 米国