欧州向けガス・パイプライン用のタービンがドイツで停滞、ロシアへの返却時期は不明

© Sputnik / Eugal / メディアバンクへ移行欧州向けガス・パイプライン用のタービンがドイツで停滞、ロシアへの返却時期は不明
欧州向けガス・パイプライン用のタービンがドイツで停滞、ロシアへの返却時期は不明 - Sputnik 日本, 1920, 22.07.2022
サイン
カナダから輸送されていたパイプライン用のタービンがドイツで停滞を余儀なくされた。このタービンはロシアが欧州に天然ガスを供給するパイプライン「ノルド・ストリーム」用で、カナダで修理を受けていた。この停滞について、ロシア側がその返却に関する許可を出していなかったことが理由として指摘されている。ロイター通信が消息筋を引用して報じた。
報道によると、停滞の期間は数日から数週間に達するという。タービンがロシアに返却される時期は明らかになっていない。
ロシア産ガス供給途絶で、欧州諸国のGDPは6%の圧迫=IMF - Sputnik 日本, 1920, 21.07.2022
ロシア産ガス供給途絶で、欧州諸国のGDPは6%の圧迫=IMF
このタービンがロシアに返却されていなかったことにより「ノルド・ストリーム」の稼働率は最大時の30%にまで引き下げられていた。タービンがドイツで停滞を余儀なくされている点について、ロシア側がタービンの返却に対する許可を出していないことが理由と報じられている。
先にドイツのロベルト・ハーベック経済相はカナダで修理を受けていた独シーメンス社製のタービンがドイツに到着し、その引き渡しについてロシア国営企業「ガスプロム」に連絡を行うと発表していた。
ウクライナ、政治的思惑からロシアの欧州向けパイプラインを閉鎖=プーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 20.07.2022
ウクライナ、政治的思惑からロシアの欧州向けパイプラインを閉鎖=プーチン大統領
先にロシアはバルト海を経由して欧州に天然ガスを供給する「ノルドストリーム」の運用方法を変更した。パイプラインの運用に必要な独シーメンズ社製のタービンは先にカナダに輸送され、メンテナンスを受けていたが、西側の制裁により、このタービンをロシアに返却することが不可能なったことが理由。これによりロシア側は6月中旬、欧州に供給する天然ガスの量を40%にまで削減したほか、定期点検を理由に7月11日から21日にかけて稼働を完全に停止させていた。
関連ニュース
ロシア産石油の価格制限の試みはどんな結末を呼ぶか 米国で予測
ウクライナ危機による原油高騰で日本の貿易赤字、半年で過去最大の7兆9千億円
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала