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米カリフォルニアのHIV患者 症状が消える「寛解」に 世界で4例目
米カリフォルニアのHIV患者 症状が消える「寛解」に 世界で4例目
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米カリフォルニアでは、HIVの男性患者が寛解(病気の症状が消失した状態)したことが分かった。現地のがん治療センター「シティ・オブ・ホープ」がウェブサイトで発表している。HIVの「治癒」はこれが世界で4例目となる。 2022年7月29日, Sputnik 日本
2022-07-29T05:56+0900
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その男性は66歳で、HIVと急性骨髄白血病を患っていた。男性は1988年にHIVと診断され、複数の抗ウイルス剤を併用する治療法である「抗レトロウイルス治療」を受けていたが、2018年に急性骨髄白血病も患っていることが判明したという。そこで男性は白血病の治療のために幹細胞移植を受けた。この場合、ドナーはHIV感染に耐性を持つ人物である必要がある。白血球の表面にあるタンパク質「CCR5」に特定の変異を持つ人物は、HIVが体内に侵入することができないため、HIVウイルス感染に耐性があることが知られているが、医師らは見事、この条件に該当するドナーを見つけることができた。男性は2019年初めに血液幹細胞移植を受けた。移植後、男性の体内の免疫系はドナー由来のものに置き換わっていた。2021年、医師らの判断で抗レトロウイルス治療を中断。その後から現在に至る17ヶ月間、体内でHIVが複製される兆候は見られなくなったという。医師らは、HIV患者の長期寛解が報告されている4人のうち、この男性が最も高齢で、最も長い期間HIVに感染していたと指摘している。また医師らは今回、HIVと血液疾患を患う高齢者でも、適切なドナーが見つかれば、幹細胞移植で寛解が得られることが示されたものの、こういった移植は非常に危険であり、必ずしも成功するとは限らないという。そのため、医師らは、重要なのは多くのHIV患者が利用可能な治療方法を開発することだと強調している。関連ニュース
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米カリフォルニアのHIV患者 症状が消える「寛解」に 世界で4例目
米カリフォルニアでは、HIVの男性患者が寛解(病気の症状が消失した状態)したことが分かった。現地のがん治療センター「シティ・オブ・ホープ」がウェブサイトで発表している。HIVの「治癒」はこれが世界で4例目となる。
その男性は66歳で、HIVと急性骨髄白血病を患っていた。男性は1988年にHIVと診断され、複数の抗ウイルス剤を併用する治療法である「抗レトロウイルス治療」を受けていたが、2018年に急性骨髄白血病も患っていることが判明したという。
そこで男性は白血病の治療のために
幹細胞移植を受けた。この場合、ドナーはHIV感染に耐性を持つ人物である必要がある。白血球の表面にあるタンパク質「CCR5」に特定の変異を持つ人物は、HIVが体内に侵入することができないため、HIVウイルス感染に耐性があることが知られているが、医師らは見事、この条件に該当するドナーを見つけることができた。
男性は2019年初めに血液幹細胞移植を受けた。移植後、男性の体内の免疫系はドナー由来のものに置き換わっていた。2021年、医師らの判断で抗レトロウイルス治療を中断。その後から現在に至る17ヶ月間、体内でHIVが複製される兆候は見られなくなったという。
医師らは、HIV患者の長期寛解が報告されている4人のうち、この男性が最も高齢で、最も長い期間HIVに感染していたと指摘している。
また医師らは今回、HIVと血液疾患を患う高齢者でも、適切なドナーが見つかれば、幹細胞移植で寛解が得られることが示されたものの、こういった移植は非常に危険であり、必ずしも成功するとは限らないという。そのため、医師らは、重要なのは多くのHIV患者が利用可能な治療方法を開発することだと強調している。