中国への配慮から米国が大陸間弾道ミサイルの実験を延期=WSJ
2022年8月5日, 09:42 (更新: 2022年8月5日, 10:17)
© 写真 : U.S. Air Force / Senior Airman Ashley Boster中国への配慮から米国が大陸間弾道ミサイルの実験を延期=WSJ
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米国は中国との関係緊張を回避するため、核弾頭が搭載可能な大陸間弾道ミサイル「ミニットマンIII」の発射実験を延長した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が消息筋を引用して報じた。
米空軍はカリフォルニア州の空軍基地で「ミニットマンIII」の発射実験を予定していた。WSJの消息筋によると、この発射実験は米国防総省のロイド・オースティン国防長官による司令で延期となったという。WSJは次のように消息筋の発言を紹介している。
かなり前から予定されていたこの実験は、台湾をめぐる中国の行動を踏まえ、誤解を生まないために延期される。
どの程度、実験が延長されるかについては報じられていない。
The Biden administration postponed a routine test launch of an Air Force Minuteman III intercontinental ballistic missile to avoid escalating tensions with Beijing as the Chinese military engages in a show of force near Taiwan, U.S. officials said Thursday https://t.co/Ln4L8M8XS6
— The Wall Street Journal (@WSJ) August 4, 2022
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官はインド太平洋地域における緊張を避けるため、「ミニットマンIII」の発射実験を延長したと発表している。
米国は4月、「ミニットマンIII」の発射実験を延長し、これによりロシアとの緊張悪化を避けるとしていた。
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