米国の河川でアジア産のコイが繁殖 対策に世界中から釣り人が結集

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釣り - Sputnik 日本, 1920, 15.08.2022
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シカゴ(米国)から車で3時間のバース村では、17年連続で国際釣り大会が開催されている。この大会には、ニュージーランドから英国、カナダまで、世界中から毎年何百人もの人々が参加する。
この壮大な釣りは単なる娯楽ではない。大会参加者は、五大湖の生態系を破壊する恐れのあるアジア産のコイをイリノイ川から一掃するという大きな目標をもっている。テレビチャンネルNTDが報じた。
アジア産のコイは、農場経営者が40年前に米国に持ち込んだものだが、その目的は、このコイが大食漢なことから、養殖用の池の藻を食べ尽くしてもらうことにあった。しかし、すぐに藻を食べ尽くしたコイは、今後は別の魚の卵やプランクトンを食べ始め、他の水中生物の餌まで口にしてしま った。このようにして、改めて「地獄への道は善意で舗装されている」という格言が確認された。
1993年に米国イリノイ州で起きた洪水がレッドラインとなった。この洪水により、五大湖からほど近いミシシッピ川流域にアジア産のコイが流れ込んだ。こうして、この貪欲で攻撃的な魚は、米国やカナダの貴重な生態系に対する現実的な脅威となり、在来魚や水鳥の餌を奪ってしまった。
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イリノイ州で開催される国際釣り大会は、神経質な人には向かないイベントだ。モーターボートの音に怯えた魚の群れが、水中から数メートルもジ ャンプする。参加者がヘルメットをかぶっているのも意味がある。アジア 産のコイの体重は20キロに達するため、魚の衝突はボートの側面を突き 破るだけでなく、頭部に大怪我を負い、脳震盪につながる恐れがある。釣り人がアジア産のコイ釣りを釣りとは呼ばず、狩猟と呼ぶのも不思議ではない。
通信社「スプートニク」は以前、今年、各国の漁師によってどんな巨大魚が発見されたかについて伝えている。たとえば、体長2.5メートルを超えるヨコヅナイワシが日本海沿岸で見つかっている。
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