ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

ザポリージャ原発で事故発生の場合、放射能はバルト諸国とスカンジナビアを覆う=露国防省

© Sputnik / RIA NOVOSTI / メディアバンクへ移行ザポリージャ原発
ザポリージャ原発 - Sputnik 日本, 1920, 18.08.2022
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ザポリージャ(ザポロジエ)原子力発電所の少なくとも1つの原子炉の放射性物質の25%が放出された場合、バルト諸国とスカンジナビアがこの物質に覆われる恐れがある。18日のブリーフィングで、ロシア軍放射能化学生物防衛部隊のイーゴリ・キリーロフ中将がこうした予想を発表した。
「放射能事故という最悪のシナリオにおいては、放射性物質が数百キロにわたって拡散すると予測される」
同中将は、特に、現在ウクライナが定期的に行っている砲撃により、ザポリージャ(ザポロジエ)から放射性物質が放出された場合の予測分布を示したマップを紹介した。それによると、放射性物質は、ドイツとポーランド、ルーマニア、スロバキア、ベラルーシ、モルドバといったウクライナに隣接する西側諸国領内にまで到来する恐れがある。
国防省によると、ウクライナの砲撃状況が悪化し続けた場合、第 5 および第 6 号機のユニットをコールドリザーブの状態とする問題が検討される可能性があり、それはザポリージャ(ザポロジエ)原子力発電所の停止を意味する。
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