日本ブランドにそっくり 中国「MINISO」が日本風戦略を謝罪 反日世論に配慮か

© AP Photo / Mark Schiefelbein中国・北京の「名創優品」の店舗
中国・北京の「名創優品」の店舗 - Sputnik 日本, 1920, 19.08.2022
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日本の有名ブランドに酷似した商品やロゴを使用しているとされる中国の雑貨チェーン「名創優品(MINISO)」が、「日本スタイル」を売りにしたマーケティング戦略を「誤りだった」として謝罪した。ペロシ米下院議長の台湾訪問以降、日中関係が悪化したことで中国国内の反日感情が高まっていることなどに配慮したとみられる。米メディア「ブルームバーグ」などが伝えている。
名創は2013年に設立され、中国・広州に本社を置いている。当初は日本のデザイナーを利用し「日本品質」をうたい、日本のイメージを前面に出したプロモーション戦略を進めてきた。共同通信などによると、中国やロシアなど世界100か国以上、フランチャイズを含め計5000店以上を出店しているという。
日本メディアでは、ブランド名の「名創優品」は日本の生活雑貨大手「大創産業(ダイソー)」や「無印良品」から取ったのではないかと指摘され、従来使われてきた赤の背景にカタカナで「メイソウ」と書かれたロゴは「ユニクロ」に似ていると話題になった。一部では「無印とユニクロとダイソーを足して3で割った偽日本ブランド」などと揶揄されて波紋を呼んでいた。
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ブルームバーグによると、公式SNSで名創は、「創業当初、わが社は誤ったブランドポジションを利用し、マーケティングキャンペーンを行ってきました」「消費者の感情を害したことに対し、自責の念を感じております」などと投稿。2019年以降は日本的要素の削減を進めていると説明し、2023年3月末までに世界の各店舗でロゴや内装、商品などの脱日本化を完了すると表明した。
ペロシ米下院議長の訪台後、日中関係の悪化から中国の対日感情は悪化している。今回の謝罪や脱日本化宣言もそうした反日世論に配慮した結果だったのかもしれない。
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