アルメニアとアゼルバイジャンの間で事態が激化 これまでに分かっていること

© AFP 2023 / Karen Minasyanアルメニアとアゼルバイジャンの国境
アルメニアとアゼルバイジャンの国境 - Sputnik 日本, 1920, 13.09.2022
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13日の夜、アルメニアとアゼルバイジャンの国境で戦闘が発生し、両国は相手国がエスカレーションを始めたと非難している。この戦闘は、ナゴルノ・カラバフの地域以外で発生した。
アルメニアとアゼルバイジャンは、紛争地域の今後に関する交渉を頓挫させるために相手側がこのエスカレーションを仕掛けたと主張している。

事態の経緯

日本時間の13日午前6時5分、アルメニア国防省は、アゼルバイジャン軍の部隊がアルメニア南部のゴリス、ソトク、ジェルムクの都市に向かって大砲やドローンで激しい攻撃を行ったと発表した。これらの都市は、ナゴルノ・カラバフとは全く関係がない地域に位置している。
同省は、アゼルバイジャン政府が軍事だけでなく民間のインフラにも砲撃を加え、死傷者が出ていると明らかにした。
一方、アゼルバイジャン国防省は、アルメニア軍が両国間の国境において、アゼルバイジャン軍の部隊がいる場所と補給路の間に地雷を仕掛け、大規模な妨害工作を行ったと発表した。同省は、アゼルバイジャン軍が「これらの行為を即座に阻止するための緊急措置をとったところ、武力衝突が発生した」と強調している。
難民 - Sputnik 日本, 1920, 24.06.2021
紛争地の住民の80%超は難民状態=赤十字
アゼルバイジャン外務省が13日にウェブサイトに掲載した声明では、「アゼルバイジャン軍が民間人、施設、インフラに攻撃したという情報は、実際とは一致しない」と述べられている。
その後、アルメニアのパシニャン首相はロシアのプーチン大統領と電話会談を行った。その会談でパシニャン氏は、アゼルバイジャン政府の行動は容認できないとの考えを示した。
アルメニア安全保障理事会は緊急会議を開催。この会議では、アルメニア・アゼルバイジャン国境の状況悪化に関連して、友好協力相互援助条約や集団安全保障条約、国連安保理の条項を発動するため、ロシアに協力を求めることが決定した。
パシニャン首相は、アルメニアとアゼルバイジャンの国境における戦闘の激しさの程度は減少したものの、「攻撃は一方向または二方向で続いている」と国会で強調した。同氏によると、アゼルバイジャンとの国境で発生した砲撃により、アルメニア側では49名の死者を出したという。
パシニャン首相は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長、イランのエブラヒム・ライシ大統領、米国のアントニー・ブリンケン国務長官と電話会談を行った。
グルジア(ジョージア)とイランは仲介役として、紛争解決に協力する用意があると表明している。
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