北朝鮮は核保有国の地位を宣言するための絶好の機会を待っていた ―世界は今、それどころではない

© AFP 2023 / KNS / KCNA 北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを発射。アーカイブ写真
北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを発射。アーカイブ写真  - Sputnik 日本, 1920, 16.09.2022
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北朝鮮は約30年間にわたって核保有国として認められることを目指してきた。そして今、北朝鮮がその「不可逆的」な核保有国の地位を宣言するための絶好の機会が訪れた。米国家安全保障会議(NSC)の元メンバーのアリソン・フッカー氏が、サイト19FortyFiveのインタビューで語った。フッカー氏によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる世界的な悪影響、ウクライナでの紛争激化や台湾をめぐる緊張の高まり、米国の強いリーダーシップの欠如を背景に、世界は今日、北朝鮮からの脅威にしかるべき対応を取っていない。
北朝鮮は、必要と判断した場合には「先制」手段として核兵器を使用する権利を留保すると発表した。フッカー氏は、これは単なる脅しではないとの見方を示している。また同氏は、北朝鮮はいつでも好きなように核兵器を使用する能力が十分にあり、いかなる状況であっても核兵器を放棄することはないと考えている。韓国は、その軍事力とミサイル防衛能力を2倍に増強し、米国との2国間同盟を拡大すると発表したが、この発表でさえも、事実上いつでも起こり得る北朝鮮の迫り来る核実験の脅威を排除することはない。19FortyFiveが報じた。
松野官房長官 - Sputnik 日本, 1920, 09.09.2022
北朝鮮の核開発 日本は「断じて容認できない」
フッカー氏は、北朝鮮が今年すでに記録的な数のミサイル発射実験を実施し、7回目となる新たな核実験を行う準備をしていることに言及した。北朝鮮が過去1年間に2つのウラン濃縮及びプルトニウム抽出施設を再稼働したのには理由があった。フッカー氏は、国連安全保障理事会はなぜ北朝鮮に対して厳しい制裁で抑止効果を与えようとさえしていないのかと疑問を呈している。またフッカー氏は、長年かけて有効性が実証されている「力による平和」の概念も、北朝鮮の核への野望を抑止するのに役立つとの考えを示している。
「スプートニク」は先に、北朝鮮が核ドクトリンを発表したことをめぐり、その多くは米国との協議が決裂したことの結果だと報じた。
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