イラン全土に抗議の波が広がる 道徳警察に拘束された女性死亡で

© AFP 2023 / Atta Kenareイランの新聞 Hafteh Sobh
イランの新聞 Hafteh Sobh - Sputnik 日本, 1920, 19.09.2022
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イラン人女性のマサ・アミニさん(22)がヒジャブを適切に着用していなかったとして道徳警察に拘束され、その後死亡したのを受け、イラン全土に強い抗議の波が広がった。
報道によると、アミニさんは兄弟の一人と地下鉄から出たときに拘束され、警察署に連行された。1979年のイスラム革命後にイランですべての女性に着用が義務付けられているヒジャブを適切に着用していないというのが拘束の理由だった。アミニさんは警察署で心臓発作を起こした。
市民はアミニさんの死をめぐり、道徳警察を非難している。イランでは厳しい宗教法と聖職者支配に反対する強い抗議の波が全国に広がった。
不満の爆発は、イランの最高指導者ハメネイ師(83)の健康に関する噂や、同氏の潜在的な後継候補についての議論によって引き起こされたイランの政治的不確実性の時期に起こった。核合意交渉は決裂する可能性が高く、西側による対イラン制裁解除の展望がなくなりつつあるため、状況は悪化している。
市民はアミニさんの死をめぐり、警察を非難している。SNSには、女性が自分の髪を切ったり、ヒジャブまたはルサリ(イラン人女性が頭部を覆い隠すスカーフのようなもの)を燃やす動画が投稿されている。プラカードには「抗議する!」「死にたくな い!」などと書かれており、動画では「女性の人生に自由を!」などと叫ばれている。イランのライシ大統領は、アミニさんの死を早急かつ綿密に調査するよう内相に指 示し、アミニさんの家族に哀悼の意を表した。
19日、クルディスタンのイスラム革命防衛隊の司令官が個人的にアミニさんの家族のもとを訪れ、お悔やみを述べた。
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