ノルドストリーム1と2に事故?それとも妨害行為? 各国の反応

© 写真 : Forsvarskommandoenロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプラインでガス漏れ
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天然ガスをドイツに運ぶパイプラインの事業会社「ノルドストリームAG」は、「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」の海中パイプライン3本に「前例のない被害」が発生したと発表した。EUとスウェーデン、デンマークやフランスと米国は、これらのパイプラインが故意に破損されたとみている。

ノルドストリーム1と2に起きた緊急事態についてロシアの反応

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、この事件はロシアにとって大きな問題であると述べた。また同氏によると、ロシア政府はノルドストリームに起きた緊急事態の詳細を明らかにし、状況を改善するための対話と協力を呼びかけている。
ペスコフ氏は、パイプラインの事故にロシアが関与しているとする指摘については「予想通りのものであり、愚かなこと」だと述べた。
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多くの国がノルドストリームに起きた緊急事態は妨害行為とみなしている

ジョセップ・ボレルEU外相は、ノルドストリームの事故は偶発的なものではなく、この発表は意図的な行動を示すものであり、この事故はすべての人に影響を及ぼすとの考えを示した。
フランスのカトリーヌ・コロンナ外相も、ノルドストリームとノルドストリーム2に起きた緊急事態は意図的な行為による可能性があるとみており、そうした行為に対して欧州は厳しい反応を示すだろうと述べた。
ドイツ国防省は、バルト海の海底に敷かれたノルドストリームに妨害行為が行われたとみられる事件が起きたことは、ドイツの重要インフラがいかに脆弱であるかを示していると発表した。
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米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」で起きたガス漏れに関する最初の調査結果は、妨害行為または爆発の可能性を示すものであったと述べた。
スウェーデンのアン・リンデ外相は、ノルドストリームのガス漏れは爆発によるもので、「おそらく妨害工作によるもの 」であると断言している。
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、ガス漏れが「意図的な行動」によって起こされたものとみていると明らかにした。

米国に感謝?

ポーランドのラドスワフ・シコルスキ元外相は、ノルドストリームの損傷に米国が関与している可能性があるが、それはあくまで個人的な「作業仮説」であると述べた。シコルスキ氏は、「すべてのポーランド政府が20年間戦ってきたノルドストリームが、4分の3も麻痺しているのは喜ばしいことだ。ポーランドにとって良いことだ」と、パイプラインが破損したことに対する喜びを隠さなかった。

NATO ノルドストリーム妨害行為にウクライナが関与している可能性を排除せず

NATOハイブリッド戦争科学技術機構の研究グループ議長であるアーノルド・デュピュイ氏は、複数の国またはグループがノルドストリームの破壊工作を行うことに関心を持っている可能性があると述べている。デュピュイ氏は、「反クレムリン派が背後にいる可能性があり、ウクライナか他の国々である可能性もある」と述べている。
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