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史上初 小惑星の軌道を変えるため探査機が衝突

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小惑星 - Sputnik 日本, 1920, 30.09.2022
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米航空宇宙局「NASA」が、地球と衝突する可能性のある小惑星に対し、その軌道を変えるために探査機をぶつける「惑星防衛システム(DART)」を初めて行い、成功したことが分かった。NASAは今回、地球から1100万キロ離れたところにある小惑星「ディモルフォス」に探査機を衝突させた。英スカイニュースが伝えている。
今回、小惑星「ディモルフォス」が衝突試験に選ばれたのには理由がある。第一に、衝突後の結果を確認するために地球から観察するのに適した小惑星であり、第二に、探査機がディモルフォスに衝突した後、その小惑星が地球に向かう恐れがないという点。また、直径約160メートルの小惑星「ディモルフォス」は、より大きな小惑星「ディディモス」の周りを安定した軌道で回っていることから、研究者らは衝突後にこの2つの小惑星の軌道がどのように変化したかを確認することができるという。
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研究者らによると、今回、重さ500キログラムの探査機が時速約2万4000キロメートルで小惑星「ディモルフォス」に衝突したが、この衝突の影響は少ないとみている。研究者らは、この小惑星の速度は秒速わずか0.4ミリメートルしか減速しないと予想しているが、時間が経つにつれ、この減速が小惑星の軌道に与える影響は大きくなっていくという。研究者らはこの惑星の軌道の変化を、地上にある望遠鏡と宇宙空間で稼働中の望遠鏡で観察する予定だという。
今回、NASAにとって最大の課題は、衝突目標である小惑星「ディモルフォス」のサイズがあまりにも小さく、探査機を手動での誘導できないため、探査機に自律誘導システムを搭載することだった。そのため実際に探査機のカメラがこの小惑星を検知し始めたのは、衝突の50分前だったという。
NASAは、将来、地球と衝突する可能性のある小惑星を、このDARTプロジェクトを活用することで軌道を変更できるようになると期待している。
スプートニクは以前、中国の研究者らが小惑星やその他の宇宙の脅威から地球を守るための大規模プロジェクトをスタートさせたと報じた。
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