警報システムをチェックする時期:ロシアの警報システムはどのように作られているのか、またミサイル攻撃があった場合にはどこに隠れるべきなのか

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スピーカー - Sputnik 日本, 1920, 05.10.2022
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世界の緊張は高まるばかりである。2022年9月4日、北日本で、全国瞬時警報システム「J-alert」が鳴り響いた。青森県と北海道のすべての住民に対し、ミサイル攻撃の具体的な危険があるとして、避難を呼びかけたのである。ロシアにも警報シグナルの発出システムというものは存在する。危険を知らせる共通のシグナルは「皆、注意せよ!」というものである。
「北朝鮮が青森県の方向にミサイルを発射しました!この地域に住むみなさんは地下またはコンクリートの建物に避難してください。窓から離れてください。窓のない部屋に移動してください!」と、9月4日の朝、Jアラートのシグナルは、公共テレビNHKを通じて、伝えられた。
ではもしミサイルがロシア領に向かって発射された場合、ロシアの住民にも、同じような警告がなされるのだろうか。

ロシアの警報システムはどのように作られているのか?

ロシアの民間防衛システムは1932年から存在しており、大きな実践の経験を有している。そのことは、1941年から1945年にかけての大祖国戦争を思い起こせば十分である。
民間防衛というのは、軍事行動、自然災害、事故などが起きた場合に、国民と国の物質的価値を守る、対処システムである。これらの策は、市民を防空壕に移動させたり、避難させたり、施設をカムフラージュしたり、救急援助を行ったり、また市民の基本的な要求を保証したりするものである。
ロシアで、この民間防衛を行なっているのはロシア非常事態省である。
しかし、わかりやすくするため、2021年以降、さまざまな非常事態において、「皆、注意せよ!」という1つのアナウンスだけが流されることになった。シグナルはサイレンの音と途切れた警告音を出す。
これが鳴った後、市民たちに、具体的な状況が説明され、どのような行動を取るべきかが知らされる。
またその情報は、テレビ、ラジオで放送され、また携帯電話ネットワークを通じて、短い文章で通知される。

どこに隠れるか?

ロシアには、戦争時代から、現在も使用可能な数多くの防空壕や地下壕が残されている。とくに、ナチス・ドイツの爆撃機に攻撃された居住区にこうした施設は数多く見られる。
モスクワの防空壕の地図。製作者不明。
Карта бомбоубежищ Москвы - Sputnik 日本, 1920, 05.10.2022
モスクワの防空壕の地図。製作者不明。 【アーカイブ写真】
また地下鉄の駅や地下駐車場、また住宅用でもそれ以外でも、ほぼどの建物にもついている地下室も、安全度の高い避難場所となっている。
爆撃やミサイル攻撃があったときにいつでも使える状態にしておくため、非常事態時に市民に水、食糧、生活必需品を補償する義務があるロシア非常事態省と地元の自治体がこれらの避難場所を常にチェックをしている。
農村部では、伝統的に、住宅の下にある地下室が防空壕の役割を果たしている。地下室は、小さな木造の家の下にも作られている。
台湾情勢の緊迫化を背景に、地元の人々が、中国からの侵攻に備えて、民間防衛の手引きを読んでいるというニュースは、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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