- Sputnik 日本, 1920
穀物合意 現状と今後の展開
ロシアとウクライナの間の紛争は世界の食料安全保障は問題が先鋭化した。両国ともに農業生産物の輸出大国に数えられるが、戦闘開始後は、穀物の港からの積み出しが難しくなった。これを解決するためロシア、ウクライナ、トルコ、国連は2022年7月22日、穀物合意を締結。合意はウクライナ産穀物を黒海を通って安全に輸送する回廊の設置とロシア産生産物と肥料への禁輸制裁の解除が目的だったが、これが誠実に遂行されていないことにロシア外務省は憂慮を表し、西側諸国の合意違反を非難。この特設コーナーは穀物合意問題についての最新のニュースをご紹介しています。

ロシア下院議員、「穀物合意」失敗で3カ国を非難

© Sputnik / Maxim Durnev / メディアバンクへ移行ウクライナ産穀物を積んだ貨物船「Razoni」
ウクライナ産穀物を積んだ貨物船「Razoni」 - Sputnik 日本, 1920, 30.10.2022
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クリミア選出のロシア下院議員ミハイル・シェレメト氏は、ロシア・国連・トルコ・ウクライナの4者協議の結果として結んだ所謂「穀物合意」が失敗した背後にはウクライナ、米国、英国がいると表明した。
シェレメト氏は「穀物合意失敗の背後には、キエフ政権とそのキュレーターである米国と英国がいる。黒海の穀物輸出ルートの安全を確保していた黒海艦隊の艦船に対するセバストポリ湾での攻撃は、計画された挑発行為だった」と述べた。
シェレメト氏によると、ウクライナから輸出された穀物の大部分は、まさに欧州連合(EU)加盟国へ送られた。
シェレメト氏は「EU加盟国をさらなる危機に陥れるために、合意の失敗は米国と英国にとって都合がいい。最初にガスパイプライン『ノルドストリーム』の爆破を組織して起こしたエネルギー(危機)、そして今度は食料(危機)だ」
ロシア外務省 - Sputnik 日本, 1920, 28.10.2022
欧米 ロシアの農産物輸出を阻止しアフリカ・アジア諸国を苦しめる=露外務省
なおシェレメト氏は、生き残るために実際に供給を必要としている貧困国にロシアは自国の穀物と肥料を提供する用意があると強調した。
ロシアは29日、「穀物合意」への参加を停止した。
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