https://sputniknews.jp/20221031/13590468.html
ロシア産アルミニウムの禁輸、米国のインフレを促進する可能性
ロシア産アルミニウムの禁輸、米国のインフレを促進する可能性
Sputnik 日本
米国は新たに対露制裁を発動した場合、さらなる困難に直面する可能性がある。外交専門家のマーク・L・ブッシュ氏が、米紙ザ・ヒルに寄稿した記事の中でこのような意見を述べた。 2022年10月31日, Sputnik 日本
2022-10-31T11:56+0900
2022-10-31T11:56+0900
2022-10-31T11:59+0900
米国
ロシア
対露制裁
貿易
経済
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/479/17/4791783_0:0:2048:1152_1920x0_80_0_0_89ad0402da601e24a73d74df713eb5fa.jpg
ブルームバーグは先に、バイデン政権が、ウクライナにおける特別軍事作戦に関連した制裁措置の一環として、ロシア産アルミニウムの輸入を禁止する可能性を検討していると報じた。直接的な輸入禁止、関税の大幅な引き上げ、露アルミニウム大手「ルサール」への制裁という3つの選択肢が検討されているという。しかし、ブッシュ氏は、この措置はロシア政府よりも米政府に損害を与える可能性があると記している。「むしろ、アンチ・ダンピング関税や報復関税の引き金となり、米国人が今日直面しているインフレ上昇を悪化させる可能性がある」とブッシュ氏は確信している。米国の産業界は、国内の製錬所が需要に追いつけないため、毎年ロシア産アルミニウムを約15%消費している。何年にもわたって需要は増加する一方であり、このような制裁を課すことは米国にとって不利益だ。ブッシュ氏は「アルミニウム不足は深刻な事態を招きかねない」と強調した。ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦開始を受け、欧米諸国は相次いで対露制裁を課した。10月上旬、EU(欧州連合)は、ロシア産石油の第三国への海上輸送に関して価格上限を決定するための法的根拠を含む第8弾目の制裁を採択した。価格上限設定は、石油は2022年12月5日、石油製品は2023年2月5日に導入される予定。ガスの価格上限についても導入が検討されている。欧米諸国は、ロシアの石油・ガス輸出による収益を制限するため、さまざまな措置について議論を続けているが、今のところ実現に至っていない。関連ニュース
https://sputniknews.jp/20221030/13575963.html
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2022
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/479/17/4791783_162:0:1886:1293_1920x0_80_0_0_08b36c5fa50bf1849d19b5548e39dcbc.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
米国, ロシア, 対露制裁, 貿易, 経済
ロシア産アルミニウムの禁輸、米国のインフレを促進する可能性
2022年10月31日, 11:56 (更新: 2022年10月31日, 11:59) 米国は新たに対露制裁を発動した場合、さらなる困難に直面する可能性がある。外交専門家のマーク・L・ブッシュ氏が、米紙ザ・ヒルに寄稿した記事の中でこのような意見を述べた。
ブルームバーグは先に、バイデン政権が、ウクライナにおける特別軍事作戦に関連した制裁措置の一環として、ロシア産アルミニウムの輸入を禁止する可能性を検討していると
報じた。直接的な輸入禁止、関税の大幅な引き上げ、露アルミニウム大手「ルサール」への制裁という3つの選択肢が検討されているという。
しかし、
ブッシュ氏は、この措置はロシア政府よりも米政府に損害を与える可能性があると記している。「むしろ、
アンチ・ダンピング関税や報復関税の引き金となり、米国人が今日直面しているインフレ上昇を悪化させる可能性がある」とブッシュ氏は確信している。
米国の産業界は、国内の製錬所が需要に追いつけないため、毎年ロシア産アルミニウムを約15%消費している。何年にもわたって需要は増加する一方であり、このような制裁を課すことは米国にとって不利益だ。
ブッシュ氏は「アルミニウム不足は深刻な事態を招きかねない」と強調した。
ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦開始を受け、欧米諸国は相次いで対露制裁を課した。10月上旬、EU(欧州連合)は、ロシア産石油の第三国への海上輸送に関して価格上限を決定するための法的根拠を含む第8弾目の制裁を採択した。価格上限設定は、石油は2022年12月5日、石油製品は2023年2月5日に導入される予定。ガスの価格上限についても導入が検討されている。欧米諸国は、ロシアの石油・ガス輸出による収益を制限するため、さまざまな措置について議論を続けているが、今のところ実現に至っていない。