ロシア迂回の欧米航空会社 日本便で燃料高・長距離化の「ダブルパンチ」

© AP Photo / Eugene Hoshiko空港
空港 - Sputnik 日本, 1920, 30.10.2022
ロシア領空の迂回を余儀なくされている欧米の航空会社が大きな損失を被っている。ブルームバーグが伝えている。長距離化による所要時間・必要燃料の増加と原油高の「ダブルパンチ」で、日本を含むアジア路線は特に出費が増大している。
ブルームバーグによると、仏「エールフランス」、蘭「KLM」などの欧州各社の日本便は、ロシアを迂回してカザフスタン、モンゴルを抜けるルートを通っている。パリー東京便は14時間となっており、これまでの最長記録を更新している。また、英「Virgin Atlantic」は香港便を取りやめとしている。
フィンランドの「フィン・エアー」はヘルシンキ空港をハブとして、東アジアと欧州・アメリカ大陸を結ぶ一大ネットワークを築いていた。だが、現在は日本、中国、韓国便に大きな問題が生じている。東京便は13.5時間と、従来の9.5時間より4時間も長くなっている。また、燃料費の高騰がこの路線の不採算性に拍車をかけている。
航空コンサルティング会社「Martin Consulting」のマーク・マーティン氏は、次のように話している。

「欧州航空会社の大部分は採算性を維持するために、どの路線がこれまで通り利益を出せるか、頻度や経由地点を加えたりする必要があるかなどを検討している」

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一方、対ロシア制裁に参加しなかった中東・ドバイの「エミレーツ」、「エディハド」、カタール航空、印「エア・インディア」などはロシアの領空をこれまで通り飛行することができる。ライバルが減ったうえに、迂回する必要がなく燃料価格も抑えられるので、大変有利な状況にある。
インドと北米を結ぶ路線で、「エア・インディア」の運行時間は米「ユナイテッド」や加「エア・カナダ」と比べて平均で1.5時間短くなっている。また、燃料も1回の運行で約7.5トン節約できるといい、その額は8500米ドル(125万円)にも上るという。
ロシアの特殊軍事作戦開始後、欧米各国はロシアの航空機による自国の領空通過を禁止。ロシアも対抗措置として欧米各社の飛行を禁止している。
日本は飛行禁止措置には慎重な構えをみせていたものの、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)などは安全のためだとしてロシア領空の迂回を自ら選んだ。また、モスクワー東京便を抱えていたロシアのアエロフロート航空も機体を差し押さえられるリスクを避けるために国際線を大幅に減らしており、現在はロシアと日本を結ぶ直行便はなくなっている。
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