西側は、世界がすでに東方に目を向けていることを認めることになる=政治学者

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露中関係 - Sputnik 日本, 1920, 10.11.2022
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フランスの政治学者のセバスチャン・ブソワ氏は、西側は長年にわたって世界がすでに東方に向きを変え、力を増しているロシアー中国の軸によって非常に近いうちに統治されるのを認めることを拒否してきたと指摘している。ブソワ氏は、西洋、特に欧州には、新しい世界の現実に適応する以外に生き残る方法はないとの見方を示している。
ブソワ氏は、西側は何年にもわたって自己欺瞞の中で暮らし、今後も主要な決定は地球のこちら側で承認されると確信して、アジアの影響力が世界規模でどのように拡大しているかに気づこうとしなかったと指摘している。同氏は、今日、依然として西側の必然的な支配者であり世界覇権を失いつつある米国と、力を増しているロシアー中国の軸に代表されるアジアという敵対する二極が対立の状態に入ったと述べている。
「過去20年間にわたって無駄に輸出しようとしてきた『民主主義的』な価値観や『西洋文明』の確信は、残念ながらもはや意味を持たず、もう誰も惹きつけないというこの明白な事実にわれわれはあまりにも長い間気づかなかった。この新たな現状を認めることを今後も拒否すればするほど、われわれの衰退がさらに加速し、自分たちの地位を失うことになるだろう」
ブソワ氏は、東方に形成されつつある新世界は西側の弱点を利用してその覇権に終止符を打とうとしており、歴史がどのような方向で発展するかをすでに理解している国々は、自国の利益のために急いで西側から離れようとしているとの見方を示している。
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西側のアプローチはもはや機能していない

ブソワ氏はまた、何世紀にもわたって西側が世界覇権を維持するのを助けてきた国際的な合法化および標準化のあらゆる手段は、西側諸国が自ら至るところでそれらに違反するようになったため、もはや機能していないと強調している。
ブソワ氏は、ウクライナでのロシアの特別作戦について、新たに生じた歴史的プロセスを加速させただけであり、ウクライナへ軍事支援および財政支援を提供しているのは、その東部で極右に打ち負かされ目の前で弱体化している欧州と、右派と左派の過激派よって分断された米国だと指摘している。北大西洋条約機構(NATO )もウクライナ支援に貢献しているが、欧州では大勢の人がNATOについて良い印象を持っていない。また中国やインド、またアフリカ、ラテンアメリカ、中央アジアの大部分がNATO、欧州、米国に抵抗している。
ブソワ氏はまた、西側のパターナリズムにこれ以上耐えられない何百万人の人たちが寡黙にロシアを崇拝していると言及している。同氏は、西側が世界終末戦争を望んでいないならば、どんなに困難であったとしても外交と対話が必要だとの考えを示している。
「世界は東方に向かっており、明日も明後日も世界は専制政治的なアジアに統治されるだろう。西側には適応する以外に選択肢はない」
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