【解説】シリアのテロ組織がウクライナに傭兵を派遣 月額5000ドルで800人規模

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スプートニク・アラビア語課はシリア北西部のイドリブ県の複数の地元情報筋から、親米軍の統制地域を離れた約800人の傭兵がウクライナ軍側で戦うためにウクライナへ行ったという情報を入手した。情報筋は、この傭兵派遣をコントロールしているのがテロ組織「タハリール・アル=シャーム」だと確証している。
タハリール・アル=シャームはシリアでもトルコとの国境を接する北西部を統括しているテロ組織。
さらに情報筋は、シリア領内にいる戦闘員の移送作戦は2段階に分けて行われたと付け加えた。まず、サルマダ市の北にある「アル・ジハド」と「アル・バシール」の2つのキャンプから少人数で編成されたグループが移送され、その後、グループごとに深夜に車でタハリール・アル=シャームの戦闘員が管理するチェックポイント「バブアル・ハヴァ」を通り、シリアとトルコの国境の反対側に移された。
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また、地元情報筋によると、離脱した戦闘員のほとんどはシリア国籍で、スンニー派の親トルコ派の「シャム軍団」、「民族解放戦線」、「第三軍団」に所属している。彼らは武装勢力の統制地域に住んでいる。情報筋らは、トルコ領内へ出国が叶おうということ自体、トルコとシリアの国境で武装勢力の間に合意が成立している結果であり、移送の行程はあらゆる場面でハリール・アル=シャームがコントロールしていると語っている。
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傭兵のリクルート活動は、武装勢力の統制地域を超えては行うことはできないため、限定的で、ハリール・アル=シャームが傭兵に提供した契約額は、毎月5000ドル相当。
情報筋によれば、傭兵をウクライナ向けにリクルートするブラックな事務所がイドリブ周辺に開設されている。そこでの採用は外国人が優先的なので、地元の戦闘員の多くは欧州諸国のパスポートなどを所持しており、戦闘経験も豊富。
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すでにウクライナ軍側に向けて出発した傭兵のうち、約60人はイドリブ県にあるISIS(ダーイッシュ)の「アンサール・アト・タウヒド」というグループに所属している。これらの傭兵は、シリア北部ラッカやイラク領でISISが敗北した後にこのグループにやってきたという。傭兵のほとんどが非シリア系のアラブ人で、アンサール・アト・タウヒドはタハリール・アル=シャームと対立関係にあるグループ。
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