スーダン、ダムのトラブルで一時全国で停電 一極集中の電力供給の脆弱性露呈

© Fotolia / peerawat444電気
電気 - Sputnik 日本, 1920, 11.12.2022
サイン
アフリカ・スーダンで10日、ナイル川にあるダムのトラブルによって水力発電所からの電力供給が途絶え、一時全国で停電する事態となった。現地メディアが伝えている。
スーダン紙「アルラコバ」などによると、現地時間10日朝、スーダン全国で大規模な停電が発生。原因は首都ハルツームから北に約350キロのナイル川にあるメロベダムのトラブルとみられており、隣接する水力発電所からの電力供給が途絶えた。約1時間の停電の後、徐々に復旧に向かった。
スーダンは地下資源が豊富な国ではあるが、電力供給に関しては北部に位置するダムによる水力発電がほとんどを占めており、南部の一部都市でのみ火力発電が行われているという。
原発 - Sputnik 日本, 1920, 29.10.2022
エネルギー危機で脚光 各国で新原発建設ブームが再来か
世界でエネルギー危機が叫ばれるなか、エネルギー安全保障の重要性も高まっている。水力発電は温室効果ガスの排出が少ないという点では環境にも優しく、国産の自然エネルギー源となっているが、今回の停電は一極集中の電力供給の思わぬ脆弱性を露呈した形となった。
こうしたなか、エネルギー資源の多くを輸入に頼る日本は、再生可能エネルギーの導入を進めるとともに、原発の再稼働や火力発電所の新設も進め、電力供給の多角化に舵を切っている。
関連ニュース
対露制裁によりエネルギー需要は増加 新興国のロシア依存度高まる
日本 経産省がガス火力発電所建設支援の方針、2030年度稼働を念頭に
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала