「欧州は長い間ウクライナ紛争から『目をそらしてきた』」 オーストリアのシュトラッヘ副首相が率先し、ウクライナ危機を赤裸々に討論

© AP Photo / Ronald Zakオーストリアのシュトラッヘ副首相
オーストリアのシュトラッヘ副首相 - Sputnik 日本, 1920, 13.12.2022
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12日、オーストリアの首都ウィーンで同国のシュトラッヘ副首相は、平和と中立を支持する独立のプラットフォームの枠内で、ウクライナにおける戦争をテーマに討論を展開している。シュトラッヘ副首相は前日、前々日の10-11日、対露制裁の反対集会で演説に立ち、欧州は長い間ウクライナ紛争から「目をそらし」続けてきたと明言し、欧州の政治家らは口ではロシアとの和平交渉の仲介役を買って出ると言うが、紛争に至る前の経緯については、努めて思い出さないようにしていると非難した。
討論は非公開の形で行われているが、参加者の顔ぶれは明らかにされている。
アンドレアス・ミョルザー氏、オーストリア連邦評議会、オーストリア自由党出身の元議員、EU議会元議員、ジャーナリスト、作家
フランク・クレイエリマン氏、フランドル議会名誉議員、元ベルギー議会議員
クリスチーナ・バウム博士、独政党「ドイツのための選択肢」連邦執行委員、「ドイツのための選択肢」推薦の独議員
エフガニ・ドョンメズ氏、オーストリア国民議会元議員、独議会連邦参議院議員
その他
ウィーンでは10-11日に集会が行われ、抗議市民らはEUの対露制裁政策の支持を承認したオーストリア政府に対し、決定の見直し、共和国全体の中立性の維持、非合法移民対策の強化を要求した。
集会でシュトラッヘ副首相は、現在のウクライナ紛争には「今では完全に黙殺されている前史がある」と経緯を振り返り、2014年のウクライナで「革命、クーデターが起きたが、その組織には米国のCIAが積極的に関与していた」と明言した。
「あれは政権の強奪だった。民主主義的な観点からは正当化は不可能だ。その結果、内戦が始まり、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスクの1万人を超す市民が残忍な方法で殺されたのだ」シュトラッヘ副首相はこう述べた。
シュトラッヘ副首相は、欧州の政治家たちは、紛争の当事者らを交渉のテーブルにつかせるどころか、制裁政策のよって武器を供給し、逆にウクライナの紛争をエスカレートさせていると指摘した。
シュトラッヘ副首相はまた、反露制裁の結果、欧州は自分の手で自分に害をもたらしたと述べた。
「我々は、ロシアの貿易黒字を目の当たりにしている。今ちょうど話題にあがった、石油、ガスの貿易についてとりあげると、貿易収入はこれまでの1000億から今年は2200億に増えている...。ロシアを跪かせるなど、とんでもない」シュトラッヘ副首相はこう述べた。
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