スイス政府 「不適切」として「第3の性」認めず

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「不適切」として「第3の性」認めず - Sputnik 日本, 1920, 25.12.2022
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スイス政府は「第3の性」について、この革新には不要に長い時間と費用を要するとして、認めないことを決定した。内閣公式サイトで発表された。
スイスでは性別は男性と女性のみという、従来のジェンダー制度が残っている。政府は国レベル、また地域レベルの法改正に伴う困難を指摘。性別数の拡大に関連した法改正が行われるとすれば、兵役や公務員に関するスイス憲法の改定、また様々な登録簿の修正が必要となる。
一方で、スイス政府が「第3の性」を認めないという決定に至った理由は、法改正に伴う問題だけではない。政府声明では、従来の性別関係はスイス社会に深く根付いていると強調。例えば、新たに子どもが生まれた際の出生証明には性別欄があり、女性か男性かを記す。性別は必ず記載しなければならない。
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スイスと異なりWHO(世界保健機関)は、性別は男性あるいは女性だけに限らないと認め、ジェンダー問題ガイドラインの更新を決めた。WHOは公式サイトで、ジェンダーおよび性の多様性を認め、二元的な性別・健康アプローチの枠を出るよう呼びかけている。
WHOのような権威ある国際機関の決定は、予想どおりかなりの反響を呼んだ。専門家の中には、この決定は「生物学の基本を無視」しているという声が上がり、また医療関係者の間では、WHOはジェンダーアイデンティティにばかり集中し、保健医療分野での真の不平等の問題には目を向けないのではといった危惧もある。
スプートニク通信ではこれより前、どの性にも属さない「ノンバイナリーのパスポート」が米国で初めて発行されたことを伝えた。第1号を手にしたのは元米海軍兵のダナ・ジムさんとなった。
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