ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

ザポロジエ原発の予備送電線が損傷=IAEA

© Sputnik / RIA NOVOSTI / メディアバンクへ移行ザポロジエ原発
ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 31.12.2022
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国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は30日、声明を発表し、ザポロジエ原子力発電所につながる予備の送電線が29日に砲撃で損傷し、切断されたことを明らかにした。
IAEAのウェブサイトに掲載された声明では、「ザポロジエ原子力発電所につながる330kVの予備送電線が昨夜遅くに砲撃で損傷し、切断された」と述べられている。
ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 18.12.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
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なおIAEAによると、原子炉を冷却したり、その他の重要な安全機能を維持するために必要な電力は、唯一残っている外部と電力をやりとりする750kV送電線を通じて現在も供給されている。
ザポロジエ原発はドニエプル川左岸のエネルホダル市に隣接する地点に位置している。同原発はエネルギーブロックの数、発電容量ともに欧州最大。3月からロシア軍の統制下にある。ロシア外務省は原発を統制下においた措置の目的について、核物質や放射性物質の持ち出しを回避するためと強調していた。ウクライナ軍は、エネルホダルおよび隣接するザポロジエ原発の敷地へ定期的な砲撃を続けている。
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