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過去150年間で人々の体温が低下した原因 研究で明らかに

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過去150年の間にヒトの体内の腸内細菌群が変化したことで、人間の体温が低下した可能性があることが、米国の研究で明らかになった。この研究をまとめた論文が、「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」に掲載されている。
体温には個人差があるものの、人間の基礎体温の平均値は、1860年代以降低下しているといわれている。体温低下の原因は、これまで明らかになっていなかった。
米ミシガン大学の生物学者らが今回、敗血症で入院した患者116人の医療記録を調査したところ、患者の腸内細菌叢は大きく変化していることが分かった。
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タンパク質が多い食事は腸内細菌叢に変化を促す=研究
この研究を率いたケイル・ボンゲルス氏は、「この中から患者2人選んで、ゲノムを分析してみると、そのゲノムは99%以上が同一だ。しかし、2人の腸内細菌の組成は文字通り100%異なる」と述べている。
研究者らよると、腸内細菌の組成のばらつきが患者の体温に影響を与えている可能性があるという。腸内細菌叢に含まれる細菌「ラクノスピラ」は、体温の高さと非常に密接に関係している。これまでの研究で、この細菌から生成される代謝物が血中に入り、体内の免疫反応や代謝に影響を与えることが知られている。
そこで研究者らは、この細菌を除去したマウスと正常なマウスの比較を行った。これらのマウスを敗血症に感染させて体温を調べてみると、無菌マウスでは体温が低かったという。
ボンゲルス氏によると、この研究は、体温調節における腸内細菌群の役割が過小評価されていることを浮き彫りにしている上、過去150年間において、ヒトの体温が低下していることを説明できる可能性があるという。この150年間でヒトの遺伝子は大きく変化していないものの、食事、衛生、抗生物質の変化は、人間の腸内細菌に大きな影響を及ぼしている可能性がある。
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