「西側の努力をよそに」北アフリカによるロシア産石油製品の購入が活発化

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露クラスノダール地方のアフィプスキー製油所 - Sputnik 日本, 1920, 27.02.2023
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北アフリカ諸国はディーゼル燃料とその他ロシア産石油製品の「飽くなき買い手」になり、同時にそれらの欧州への輸出量を増やしている。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。
同紙によると、チュニスは2021年にはロシアの石油製品をほぼ購入していないが、この数カ月で活発にガソリン、ナフサ、ディーゼル燃料、軽油を入手している。2023年1月にはロシア産石油製品280万バレルが輸入され、2月にはさらに310万バレル入ると予想されている。
またモロッコは、同じく2021年にはロシアのディーゼル燃料を60万バレル購入。一方で2023年1月だけでロシアからの購入量は200万バレルまで増加した。2月にはさらに120万バレルの購入が見込まれると同紙アナリストは指摘。
石油価格 - Sputnik 日本, 1920, 26.02.2023
日本の専門家が予測 ロシアの石油減産による価格への影響など
チュニスとモロッコへの輸入増は、両国から欧州への石油製品輸出増と重なる。同紙によると、この2ヶ国だけでなく、アルジェリア、エジプト、リヴィアでもロシア産石油製品への関心が高まっているという。ノルウェーの調査会社「ライスタッド・エナジー(Rystad Energy)」のホルケ・レオン上級副社長によると、ロシアは、これまで北アフリカに石油製品を供給していた他の輸出国の追いやってしまったという。
同紙は、現在の状況はロシア製品の混合と再輸出において懸念を招いていると指摘。何よりもロシア燃料を自国経済から排除しようとする西側諸国の努力を台無しにする可能性があるからだ。
スプートニク通信ではこれより前、ロシア産エネルギー資源がシンガポールを経由した対外市場への道を見つけつつあることを取り上げた。シンガポールはロシア産燃料を他国供給のものと混ぜ合わせ、対ロシア制裁を回避しながら第三国に混合物を売り、二重の利益を得ている。
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