ウィンストン・チャーチルのフルトン演説と冷戦

© 写真 : Pubic domain/Yousuf Karsh/Library and Archives Canadaウィンストン・チャーチル氏
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1946年3月5日、その前年に英国の首相を退任したウィンストン・チャーチルは、米ミズーリ州の都市フルトンのウエストミンスター・カレッジで、当時のハリー・トルーマン米大統領の立ち会いのもと、 有名な「フルトン演説」を行った。
チャーチルはその演説の中で、世界は専制政治の危機にさらされていると宣言した。

「ソビエト・ロシアとその国際共産主義組織が近い将来何をするつもりなのか、彼らの拡張主義の限界がどこにあるのか、誰も知らない…」

演説でチャーチルは、中・東欧諸国はすでにソ連の勢力圏に入ったと述べた。
さらに、チャーチルは、ロシア人は「強さほど尊敬されるものはなく、軍事的弱さほど尊敬されないものはない」と指摘した。したがって、チャーチルは、西側の同盟国は、効果的な抑止力としての原子兵器を含む「かなり強い優位性」を確保する必要があると指摘した。
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チャーチルのフルトン演説は、冷戦の出発点とされている。冷戦とは、ソ連と米国を中心とする社会政治体制の異なる2つのブロックが、グローバル規模で対立した構造のこと。冷戦は直接的な武力紛争に至ることはなく、1946年から1980年代末まで続いた。
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