https://sputniknews.jp/20230311/sp-15234982.html
【人物】女性SP 国家元首のための「人間の盾」
【人物】女性SP 国家元首のための「人間の盾」
Sputnik 日本
身体的に厳しい規定がある特殊な職業であるため、女性SPは非常に少ない。しかし、ベトナム公安省警備局警護課のダン・ホン・ニュン少佐は特別なケースだ。同氏は「警護の花」と呼ばれている。スプートニク通信の特派員は、3月8日の「国際婦人デー」に合わせて、ダン・ホン・ニュン少佐にその女性SPという苛酷な仕事について話を聞いた。 2023年3月11日, Sputnik 日本
2023-03-11T08:17+0900
2023-03-11T08:17+0900
2023-03-11T08:17+0900
ベトナム
オピニオン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/03/09/15219677_96:267:1319:955_1920x0_80_0_0_2a37c6ec2c7d71818415f136c816ffa5.jpg
「私の父も警備部で働いていました。ですから、私は父が党や国の指導者、また私たちの国を訪れた外国の首脳を警護したときの話を聞いて育ちました。子どもの頃から父の仕事に魅了され、すべてにおいて父をまねようとしました。生まれつき根気があり、粘り強いので、父のようにボディーガードになることを夢見ていました。私は絶えず自己研鑽やメンタルトレーニングに励み、常に変化する状況によって私の前に立ちはだかるすべての要求や任務を100％果たすために経験を積み、専門知識を学んでいます」記憶に残る仕事スプートニク：これまでで特に印象に残っている要人警護の任務はどんなものがありますか？ダン・ホン・ニュン少佐：一番記憶に残っているのは、2017年の日本の天皇皇后両陛下のベトナム訪問です。私はハノイとフエで天皇皇后両陛下に同行しました。両陛下は、私が警護した最年長の外国要人でした。日本の皇后陛下はその年齢によって身体能力が限られているため、皇后陛下の移動時間を計算したり、ハイレベルの要人に信頼できる警護を如才なく提供しなければなりませんでした。行事が終わってホテルに戻る度に、皇后陛下は私の名前を日本風に呼び、ドアの近くで私の手を取って「どうもありがとう（ロシア語から翻訳）」と言ってくださいました。あるとき皇后陛下は「日本はあなたを祝福します。もうすぐあなたには家族ができ、子どもが生まれるでしょう（ロシア語から翻訳）」とおっしゃいました。この仕事の後まもなくして皇后陛下の言葉が現実になりました。私は結婚し、子どもを産みました。皇后さまの温かい声と優しい眼差しは、今も私の記憶の中に生き続けています。プーチン大統領は特別な政治家スプートニク：2017年にベトナム中部ダナンで開催されたAPEC首脳会議にはロシアのプーチン大統領が出席しました。プーチン大統領と接する機会はありましたか？もしあったとしたら、どんな印象を受けましたか？ダン・ホン・ニュン少佐：プーチン大統領は4回ベトナムを訪問し、私は2013年と2017年に会談と歓迎式典で警備を担当するという名誉にあずかりました。 プーチン大統領は特別な政治家です。大統領は真剣な顔をしていますが、奮い立たせるような声と、親しみのある魅力的な笑顔を持っています。2017年のAPEC首脳会議の場や公式行事では、外国人やベトナム人のジャーナリストが常に大統領を撮影していました。そのため、ベトナムの治安機関はプーチン大統領を囲んで警護し、安全な距離を確保しなければなりませんでした。プーチン大統領のイメージを保つのと同時に、ジャーナリストが仕事をするための最大限の条件をつくりました。行事の最後に、プーチン大統領は私たちの治安チームのところに来て、笑顔で親指を上げて私たちの仕事に満足していることを示し、私たち一人一人と握手をしました。祖国と家族スプートニク：あなたは治安機関の職員であり、妻であり、母親でもあります。自分の使命を果たすために何を犠牲にしなければなりませんか？ダン・ホン・ニュン少佐：外国要人を警護し、自国を代表することを任されている公安部の職員としてすべての職務をしっかり果たすことができるように家庭生活を調整しなければなりません。私の仕事とトレーニングのスケジュールはかなりきついものですが、私の家族はあらゆる困難や問題を私と分かち合い、私をいたわり、積極的に助けてくれます。ダン・ホン・ニュン少佐は最後に、警護官全般、特にSPとはどうあるべきかについて語った。若さ、知性、熱意、そして強い願望によってダン・ホン・ニュン少佐は夢を実現し、故ホー・チ・ミン主席がかつて語ったような警護官になることができた。
ベトナム
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
スプートニク 通信
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
スプートニク 通信
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
スプートニク 通信
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
ベトナム, オピニオン
【人物】女性SP 国家元首のための「人間の盾」
身体的に厳しい規定がある特殊な職業であるため、女性SPは非常に少ない。しかし、ベトナム公安省警備局警護課のダン・ホン・ニュン少佐は特別なケースだ。同氏は「警護の花」と呼ばれている。スプートニク通信の特派員は、3月8日の「国際婦人デー」に合わせて、ダン・ホン・ニュン少佐にその女性SPという苛酷な仕事について話を聞いた。
「私の父も警備部で働いていました。ですから、私は父が党や国の指導者、また私たちの国を訪れた外国の首脳を警護したときの話を聞いて育ちました。子どもの頃から父の仕事に魅了され、すべてにおいて父をまねようとしました。生まれつき根気があり、粘り強いので、父のようにボディーガードになることを夢見ていました。
私は絶えず自己研鑽やメンタルトレーニングに励み、常に変化する状況によって私の前に立ちはだかるすべての要求や任務を100％果たすために経験を積み、専門知識を学んでいます」
スプートニク：これまでで特に印象に残っている要人警護の任務はどんなものがありますか？
ダン・ホン・ニュン少佐：一番記憶に残っているのは、2017年の日本の天皇皇后両陛下のベトナム訪問です。私はハノイとフエで天皇皇后両陛下に同行しました。両陛下は、私が警護した最年長の外国要人でした。日本の皇后陛下はその年齢によって身体能力が限られているため、皇后陛下の移動時間を計算したり、ハイレベルの要人に信頼できる警護を如才なく提供しなければなりませんでした。
行事が終わってホテルに戻る度に、皇后陛下は私の名前を日本風に呼び、ドアの近くで私の手を取って「どうもありがとう（ロシア語から翻訳）」と言ってくださいました。あるとき皇后陛下は「日本はあなたを祝福します。もうすぐあなたには家族ができ、子どもが生まれるでしょう（ロシア語から翻訳）」とおっしゃいました。この仕事の後まもなくして皇后陛下の言葉が現実になりました。私は結婚し、子どもを産みました。皇后さまの温かい声と優しい眼差しは、今も私の記憶の中に生き続けています。
スプートニク：2017年にベトナム中部ダナンで開催されたAPEC首脳会議にはロシアのプーチン大統領が出席しました。プーチン大統領と接する機会はありましたか？もしあったとしたら、どんな印象を受けましたか？
ダン・ホン・ニュン少佐：プーチン大統領は4回ベトナムを訪問し、私は2013年と2017年に会談と歓迎式典で警備を担当するという名誉にあずかりました。 プーチン大統領は特別な政治家です。大統領は真剣な顔をしていますが、奮い立たせるような声と、親しみのある魅力的な笑顔を持っています。
2017年のAPEC首脳会議の場や公式行事では、外国人やベトナム人のジャーナリストが常に大統領を撮影していました。そのため、ベトナムの治安機関はプーチン大統領を囲んで警護し、安全な距離を確保しなければなりませんでした。プーチン大統領のイメージを保つのと同時に、ジャーナリストが仕事をするための最大限の条件をつくりました。
行事の最後に、プーチン大統領は私たちの治安チームのところに来て、笑顔で親指を上げて私たちの仕事に満足していることを示し、私たち一人一人と握手をしました。
スプートニク：あなたは治安機関の職員であり、妻であり、母親でもあります。自分の使命を果たすために何を犠牲にしなければなりませんか？
ダン・ホン・ニュン少佐：外国要人を警護し、自国を代表することを任されている公安部の職員としてすべての職務をしっかり果たすことができるように家庭生活を調整しなければなりません。
私の仕事とトレーニングのスケジュールはかなりきついものですが、私の家族はあらゆる困難や問題を私と分かち合い、私をいたわり、積極的に助けてくれます。
ダン・ホン・ニュン少佐は最後に、警護官全般、特にSPとはどうあるべきかについて語った。
「知識を有し、健康でなければなりませんが、さらに情熱、熱意、無条件の勇気を持っていることが重要です。私たちはいかなる困難や課題にもしっかりと対処する準備ができていなければなりません。
ボディーガードの仕事は、警護対象者の絶対的な安全を確保するだけではありません。国とその礼儀正しくておもてなしの心を持ち、友好的な住民についてよい印象を与えることも仕事なのです」
若さ、知性、熱意、そして強い願望によってダン・ホン・ニュン少佐は夢を実現し、故ホー・チ・ミン主席がかつて語ったような警護官になることができた。
「警護官はどのように敵に対処するかを知っていなければならない。武道をよく知り、強く、射撃が上手であり、テクニックを持っていなければならず、秘密を保持し、同胞にちゃんとした態度で接しなければならない...」
