仏下院、ウクライナの大飢饉をジェノサイド認定
2023年3月29日, 12:46 (更新: 2023年3月29日, 14:40)

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フランス国民議会(下院)は1932年から33年にかけてウクライナ・ソビエト社会主義共和国で起こった「ホロドモール」(大飢饉)を賛成多数でジェノサイド認定した。投票結果により明らかとなった。
ウクライナの「ホロドモール」をジェノサイド認定するかどうかの採択は28日夕方に行われた。採択には170人の議員が参加し、168人が賛成、2人が反対した。これにより、「ホロドモール」はジェノサイド認定された。
ウクライナでは1932年から33年の飢饉を「ウクライナ民族のジェノサイド」と認定する法律が存在する。
なお、この飢饉はウクライナのみならず、ソ連国内で多くの農業地域を襲った。この飢饉では北カフカス、ヴォルガ川中流から下流にかけた地域、中央黒土地帯、カザフスタン、西シベリア、南ウラルが被害を受けおり、統計によるとソ連全土で700万から800万の市民が死亡した。そのうちウクライナの犠牲者は300万人から350万人、カザフスタン、キルギスは200万人、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国は200万人から250万人となっている。
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